そこにある強き助け

出演者
矢木良雄(インマヌエル桂町キリスト教会 牧師)
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2023.10.05
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 46篇
放送日
2023.10.05

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか。インマヌエル桂町キリスト教会の矢木良雄です。
 ふとしたとき、口をついて出る聖書のことばがあります。旧約聖書の詩篇46篇の「苦しむとき そこにある強き助け」です。宗教改革者マルティン・ルターがここから讃美歌を作っています。「神はわがやぐら」という題です。「苦しむとき そこにある強き助け」は、ルターを勇気づけたことばだったのです。
 私は、年甲斐もなくロードバイクを趣味にしています。カーボンフレームの自転車に、ツンツンのパンツとピチピチのジャージを着て、ヘルメットをかぶって走っています。それでもサドルの下に、小さな高齢者マーク、かつては枯れ葉マークと言われてデザインが変わりましたが、そのマークを付けて走っています。若いロードバイク・ライダーから煽られないようにする予防策です。平地ならば時速30キロ前後で走りますが、坂道はからっきしダメ。後期高齢者の仲間入りですので当然なのですが、どんなにトレーニングしても、ギアを軽いギアに付け替えても、上り坂はやっぱりダメです。心拍数が170を越え、息も上がってゼイゼイ、人には絶対に見せられません。そんなとき思い出すのがこの聖書のことばです。「苦しむとき そこにある強き助け」最近は電動のママチャリ自転車が増えて、ゼイゼイ言っている横を、スイスイと追い抜いていきます。これはショックです。
 さて、昔から親しまれた讃美歌に、「救い主イエスと」というのがあります。その2節の歌詞はこうなっています。「坂道に 強き御手を差し伸べ」
「御手」というのは、神様の助けのことですけれども、自転車乗りには嬉しい讃美歌です。さすがに上り坂でペダルを漕ぎながら歌う余裕はありませんが、よくこの歌詞を思い出します。「坂道に 強き御手を差し伸べ」、そうしてくださる神様だと。この詩篇46篇には、「神はわれらとともにおられる」が繰り返して出てきます。神様はいっしょにいてくださる、そういう確信から歌われた詩篇なのです。
 自転車でも、山登りでも、普段の生活でも、上り坂はやはりしんどいです。息も絶え絶えになります。心臓破りの坂があったら、ぜひこの詩篇を思い出してください。「苦しむとき そこにある強き助け」、そして「神はわれらとともにおられる」です。

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