墓の中にいる者たち

出演者
板倉邦雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 死や命について考えているとき

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アップロード日
2023.09.19
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 5章28、29節
放送日
2023.09.20

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「墓の中にいる者たち」という題でお話しましょう。
はじめに、ヨハネの福音書5章28~29節を口語訳聖書でお読みします。「このことを驚くには及ばない。墓の中にいる者たちがみな神の子の声を聞き、善をおこなった人々は、生命を受けるためによみがえり、悪をおこなった人々は、さばきを受けるためによみがえって、それぞれ出てくる時が来るであろう」
この神の子イエス様のことばは、最後の審判の日のことを語っています。その日、その時、すべての死者は、神の子イエス・キリストの声を聞いて起き上がり、墓から出てくると言うのです。なぜなら、キリストにあって死とは眠りです。眠っているので、「起きろ」というキリストの声に死者はむっくりと起き上がるのです。すなわち、私たちの完成された肉体の復活でしょう。私たちは死んで「よみ」と呼ばれる死者の世界へ行きます。イエス様も、十字架で死なれ、墓に葬られ、よみに下りました。すなわち死者の世界に行かれたのです。しかし、父なる神の声によって3日目によみがえり、復活されました。そして、鍵のかかった部屋に自由に入ってこられ、飲食をし、手足を弟子たちに見せ、40日間弟子たちや信徒たちに現れたのです。そして、天に昇られました。
神の子イエス様のことばによりますと、「墓の中にいる者たち」は皆、神の子イエス・キリストの声を聞いて、よみから帰って来るのです。すなわち、よみがえり、復活するのです。霊ではなく、完成された身体の復活です。
何のためですか。すべての人が最後の審判を受けるためです。父なる神様は、神の子イエス・キリストに裁きのことをすべてゆだねられました。イエス様はこう言われています。「父はだれをもさばかない。さばきのことはすべて、子であるわたしにゆだねられたからである。」と言っています。
では、神の子イエス・キリストにゆだねられた裁きとは何でしょう。それは、善を行った人々は生命を受けるため、悪をおこなった人々は裁きを受けるために、それぞれ墓から出て来させられるのです。私たちの人生は、肉体の死で終わりではありません。しかも、この世での人生が死後の永遠に行く先の、いのちか裁きかを決定するのです。

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