王と負債のあるしもべ -2-

出演者
関根弘興
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2023.03.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 18章
放送日
2023.03.22

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
イエス様は、赦しということについて、「七回を七十倍するまで赦せ」と話されました。そして、王様に1万タラント(6000億くらい)になる多額の負債をおっていたしもべ、家来のたとえを話されました。このしもべは、王に厳しく返済を迫られましたが、その額は到底返済できるものではありませんでした。なんと王は途方に暮れていたこのしもべをみて、かわいそうに思い、すべてを免除してやったのです。このしもべは大喜びです。
しかし、話はこれで終わりませんでした。王様に多額の負債を免除してもらったこのしもべが、外に出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から100デナリ(100万くらい)の借りのある者に出会ったわけです。すると、その人をつかまえ、首を絞めて、「借金を返せ」と迫り、相手が「もう少し待ってくれ」と懇願しているのに容赦せず、牢に投げ入れてしまったというのです。ひどい話ですね。100デナリというのは、1万タラントの60万分の一の額です。しかも、もとを正せば、その貸したお金も、王から借りたお金の一部なわけですよね。自分は考えられないほどの額を赦してもらったのに、自分の仲間に対しては決して赦さないというわけです。
すると、このことを知った王様はどうしたでしょうか。王は、すぐにこのしもべを呼びつけ、「悪いやつだ」と怒りました。王は、このしもべが多額の借金をして返すことができないとわかったときには、「悪いやつだ」とは言っていませんでしたよね。しかし、このしもべが仲間を赦さなかったことに対しては、強い口調で「悪いやつだ」と叱責したのです。そして、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡したという、そういうたとえ話をイエス様はされたわけです。
このしもべは、自分の努力や頑張りで負債を返すことはできませんでした。ただ、王様の大きなあわれみによって、莫大な借金を免除され、赦されたのです。ところが、このしもべは、自分の背負っていた負債よりもはるかに小さな負債を負っている仲間を赦そうとはしませんでした。それは、王様から受けた恵みをすっかり忘れて、まるで自分の借金を全部自分で返済したかのような高慢な態度をとったわけです。
イエス様は、このたとえ話からお互いに赦し合うことの大切さを教えられました。なぜなら、わたしたちを無条件で赦し受け入れてくださる神様がいてくださるからです。
ですから、私たちが神様からの一方的な赦しを受け取った者として、互いに赦し合い、生きていくこと。これがクリスチャン・ライフの特徴なのですね。

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