「世の光」の時間です。今日番組を担当する寒河江（さがえ）キリスト教会の牧師の津嶋理道と申します。
私たちの教会は、じつは去年、教会堂を新しく建て直しました。手前味噌ですが、とってもすばらしい教会堂になりました。でも、正直に言いますと、本当に大変だったんですね。工事を始めた途端に、ウクライナ侵攻の影響でウッドショックが始まって、建築資材のびっくりするようなコスト高という嵐に見舞われたからなんです。もし、そうなることが分かっていたら始めなかったでしょう。だけど、船出をした後の嵐だったので、どうにもならなかったんですね。このままだと資金繰りが行き詰って、本当に沈没するんじゃないかとハラハラしたんです。
けれどもそんな時、聖書に書いてある湖の嵐の話を思い出しました。ある日イエス様は「湖の向こう岸に渡ろう」と仰って、お弟子たちと一緒に舟を出しました。ところが、その直後に嵐が起こって、舟は波を被って沈みそうになったんです。お弟子たちは「私たちは死んでしまう」とパニックになったんですが、それを目にしたイエス様は風と波を?りつけ、あっという間に嵐を静めてくださいました。そうして舟は、向こう岸まで無事に辿り着いたんです。
私たちもじつは今、新会堂建設という舟が無事に向こう岸まで辿り着いた事実を目の前にしています。それを思う時、「イエス様と一緒に船出した舟は、ゴールに着くまで絶対沈まない！」その恵みを改めて確信させってもらっているんですね。
ですが、一つ考えたいことがあります。イエス様が一緒なら、嵐は必ず静まるんでしょうか。じつは、必ずしも静まらないんですね。コスト高の嵐も他の嵐もです。そして、イエス様も、もし、お弟子たちがパニックにならずに済んでいたら、嵐は静めなかったと思うんです。
だけど、そんなイエス様が一緒に乗ってくださっている舟は、たとえ嵐は静まらなくても、決して沈没しない、沈みません！　
そして、必ず幸いなゴールに辿り着くんです！この恵みを、あなたもイエス様を信じて、あなたの人生の中で、味わってみて欲しいと願っています。