クリスマスの後の悲劇

出演者
岩井基雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • クリスマス

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アップロード日
2022.12.27
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 2章16節
放送日
2022.12.27

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「世の光」の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。
 世界にある多くの悲劇の背後に、人間の心の闇、罪の問題があることを思わされます。世界で最初のクリスマスの後に起こった悲劇も同様でした。
 キリストの誕生を知り、礼拝に訪れた東方の博士たちを神様は導き、キリストの命を狙っていたヘロデ王の元に戻らないように別の道を帰らせました。それにより悲劇が起こったのです。聖書はこう記します。「ヘロデは博士たちに欺かれたことがわかると激しく怒った。そして人を遣わし博士たちから詳しく聞いていた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯の二歳以下の男の子をみな殺させた」(新約聖書マタイの福音書2章16節)
 ヘロデ王は自分の立場を守るために殺害を命じたのです。この悲劇の背後に人間の邪悪さ、罪深さがあることを忘れてはなりません。当時の状況から20名ほどの男の子達が殺されたのではないかと言われています。キリストの誕生のゆえに尊い命、小さな命が犠牲となった現実があったのです。何ということでしょうか。
 このような人間の闇や不条理を聖書ははっきりと記しています。人間の自己中心的な罪による悲劇愚かな罪による悲しみは、今も世界中にあります。自分の願いを果たすために他の人を利用し、傷つけ、命を奪うような悪しき罪が私の周りにあり、その罪の現実は私たちの心にもあるのです。その罪の問題を解決するために、救い主キリストがこの地に生まれてくださいました。
 悲しみのただ中、悲劇のただ中に、罪の中に生まれてくださったと言えるでしょう。そして神の子キリストは私たちの罪のさばきを身代わりに受けるために、ご自身が殺される道、十字架にかかって壮絶な死を迎える道をまっすぐに進んでくださったのです。
 クリスマスのあとの悲劇はそこにこそ神の愛が注がれるという救いの希望、慰めの希望をも示しているのです。
 私たちの人生にも多くの悲しみがあり、苦しみがあります。どんな悲劇が私たちを襲うとも聖書が語る神様は、そのすべてを知って私たちを慰め、私たちに神の御子キリストにある救いの喜びと希望を与えてくださいます。あなたにも神様の愛と慰めが用意されているのです。

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