喜びの後の逃避行

出演者
岩井基雄
制作
PBA太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 一歩踏み出したいとき
  • クリスマス

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アップロード日
2022.12.26
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 2章15節
放送日
2022.12.26

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「世の光」の時間です。お元気ですか。岩井基雄です。
 クリスマスの喜びを昨日まで味わい、いよいよ今年の最終週を迎えました。今週は一年を振り返り、苦難の中にある恵みを共に考えてみたいと思います。
 世界で最初のクリスマスの後には、どんなことが待っていたのか見てみましょう。救い主キリストの誕生には危険も伴いました。なぜなら、それがユダヤの王ヘロデの立場を危うくするものだったからです。
 最初のクリスマスの後、キリストの誕生を知った東方の博士たちがエルサレムに来て、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか」と訊ねました。それを聞き、動揺したヘロデは、博士たちに「その誕生はベツレヘムだ」と伝えた後、「自分も礼拝したいので新しい王を見つけたら知らせるように」と嘘をつきます。博士たちはヘロデ王のところに戻りませんでした。神が彼らを導いたからです。
 また、主の使いはイエスの父ヨセフも導き、「立って、幼子とその母を連れてエジプトへ逃げなさい。ヘロデがこの幼子を探し出して殺そうとしています」と告げます。そこでヨセフは立って、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトに逃れ、ヘロデが死ぬまでそこにいたと聖書は記しています。このエジプトは、かつて神の民イスラエルが奴隷とされていた国です。しかし、神は神の民を憐み、奴隷状態から脱出させ、本来の場所へと導きました。
 神の民が体験したことと、神の子イエスが両親と共に経験したことが不思議に重なります。その背後に神様のご計画があり、旧約聖書の預言の成就がありました。聖書はこう記します。「これは主が預言者を通して、わたしはエジプトからわたしの子を呼び出したと語られた事が成就するためであった」(新約聖書マタイの福音書2章15節)
 イスラエルは神の民と呼ばれるに相応しくない歩みを繰り返しました。しかし、そのあり方を回復させ、神の子とをしてくださるために、神は、御子イエス・キリストをこの地に送り、神の民を救い、本来のあり方へと導く道を開いてくださったのです。その愛のご計画は、私たちの前にも開かれています。私たちの思いをはるかに超える神様の愛のご計画は、私たちをも苦難の中から救い出し、神の子として呼び出してくださるためなのです。

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