「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
聖書には、イエス・キリストは十字架につけられ、葬られ、３日目に墓から復活したと記しています。その復活の目撃者のひとりは、弟子のペテロです。 　
ペテロはイエス様の12弟子のひとりで、親分肌の人物でした。しかし、そんなペテロにイエス様は、「ペテロ、おまえはわたしを３度知らないと言うだろう。でも、失敗から立ち直るときがくるから、立ち直ったら、兄弟を力づけてやりなさい」こう言われたのです。
はたしてどうでしょうか。このことばの通り、イエス様はこの後、捕らえられてしまい、その様子をこっそりと見に行ったペテロは、突然周りの人が「おまえもあのイエスの弟子だろう！」と言い始めたので、彼はとっさに「いいえ、知らない！」「知らない！」「知らない！｣と3度否定してしまったのです。　　
イエス様が言われた通り、３度も否定してしまったペテロはどうすることもできないむなしさと、自責の念、なさけなさに男泣きしてしまいました。
イエス様はその後、十字架にはりつけにされてしまいました。ペテロは、どうすることもできない心の重荷に押し潰されてしまいそうなそんな状態になったことでしょう。 　
しかし、十字架につけられ、３日目の朝のことです。イエス様の遺体が納められている墓に、女たちは油を塗りに出かけていきました。
すると、なんと墓が空っぽになっているではありませんか。み使いが現れ、「イエス・キリストは復活された」と女たちに告げたのです。驚いた女たちは、一目散に弟子たちのいる家に戻っていきました。
しかし、復活したということを話すと誰も信じようとはしませんでした。しかし、ペテロは違いました。彼は、「自分の目で。墓に行って見よう。」と思ったのです。「もし、イエス様が復活されたなら、自分の人生はまた新しく出発することができる。やり直しができる。」絶望とむなしさに覆われたペテロの心に、一筋の光が差し込んだのです。
墓につくと、そこは空っぽでした。確かにイエス・キリストは復活されたのです。そして、イエス様はペテロたち、弟子たちの集まる場所に現れてくださいました。
ペテロは、イエス様を３度も知らないと言ってしまった男です。自分の弱さを思い知らされ、大きな失敗をしました。ペテロにとって、この大きな失敗は自分を謙遜にさせ、その後のペテロの働きにとって大切なものとなっていきました。
復活されたイエス様との再会が、ペテロの人生を180度変えたように、今も復活されたイエス様は生きていて、聖書を通してあなたにも同じように語りかけてくださっているのです。?