「世の光」の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。
神様がモーセを通して、神の民に与えた10の戒め、「十戒」があります。今日はその3番目を学びましょう。お読みします。「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしているその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。」旧約聖書　出エジプト記20:12
どんな人も、父と母を通して生まれてきました。自分の親を知り得ない状況にあり、会えなかったとしても、私たちの存在には一組の男女が関わっています。またその親にもそれぞれの親、その親にもまた親が…と考えるといのちの繋がりの不思議さを思わされますね。
しかし時に私たちは、自分の存在を疎ましく感じることもあります。なぜ自分が今ここにいるのか、存在の意味は何かと疑問を持ち、葛藤するのです。あなたはいかがでしょうか。
聖書は、すべてのいのちが神様の愛によって誕生したことを伝えます。私たちの存在は、神様によって導かれ、両親を通して今があるのです。それゆえ、自分の存在を受け入れ、忍耐を持って育み、成長を喜んでくださった親への感謝を表すこと、父と母を敬うことの大切さを聖書は語るのです。それは、すべての背後にある神様の愛への感謝を表すことにも繋がります。
私の両親はすでにこの地上の生涯を終えたのですが、ふとしたことで両親の姿やその温もりを思い出し、神様への感謝をささげることがあります。もちろん、どんな親も不完全であり、限界があります。親への感謝ができないという痛みを抱えていらっしゃる方も少なくないかも知れません。それでも、私たちは、神様への感謝をささげることができ、神様の愛によって親の存在を受け止めることもできるのです。
しかも、この両親を敬うことには、祝福の約束が伴っています。それは私たちの歩みが長く保たれ、支えられる祝福でした。長く生きることができにくい時代にあって、長く生かされることは大きな喜びであり祝福だったのです。
あなたも、自分の存在を与えてくださった神様に、そして、ご両親に心からの感謝を表し、恵みを探しながら、感謝を数えながら歩んでいきませんか。
神様はあなたを祝福しようと待っていてくださいます。そして、どうぞ具体的にあなたのお父さん、お母さんへの感謝を、そして神様への感謝を表すそのような日々を送っていただきたいのです。