ルカの福音書-109 わたしについて来なさい

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2022.08.17
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 5章
放送日
2022.08.17

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。5章には、罪人だと周囲に裁かれていたレビを弟子として選ばれたイエス様の物語が出てきます。
税金を集めるために収税所の前に座っていたレビをじっと見つめ、イエス様は「わたしについて来なさい。」と言われました。すると、レビはすぐに従いました。何の面識もなければ、すぐにこんな判断はしなかったでしょう。おそらくレビは、これまでイエス様が聖書を語られる礼拝に何度か出ていたのでないかと思います。会堂でイエス様のことばを聞き、涙したことがあったでしょう。しかし、自分からはイエス様に声をかけることは出来ない。そのまま家路につき、取税人の仕事に戻る。「自分の人生はこのままで良いのだろうか。」そう思いながら、この日も収税所に座っていたことでしょう。
「レビ」という名前は、神殿での奉仕ができる祭司の家系に連なる者が受け継ぐ名前です。今でいうとクリスチャンホームです。両親もクリスチャンだったのでしょう。どんな事情があったのかはわかりません。ある時に神を信じる人生を止めたのです。ローマ権力を利用して金を手に入れる人生を選びました。
しかし、この日、収税所に座っているレビをイエス様が見かけられたのです。目を留めた。「ああ、いつも、この間、あの集会に、礼拝に来ていたあのレビではないか」レビの方も気がついたでしょう。「ああ、自分の仕事がイエス様にバレた」そんな思いになったでしょう。イエス様のことばを聞きに行っていた自分が取税人をやっている。きっと、イエス様は目を逸らされるはずだ。取税人をやっている自分は受け入れられないはずだと、恥ずかしさを感じながらうつむいていたはずです。
しかし、まさかのことばが聞こえてきました。「わたしについてきなさい」想像を超えました。「取税人を止めなさい」という自分の仕事を裁くことばではなく、「ああ、いつも集会来てるよね」ありきたりの挨拶でもなかった。「わたしについてきなさい」「私のすぐそばに来なさい」「私の行くところどこにでもついて来なさい」「私の弟子となりなさい」このことばにレビはこの日、捕らえられたのです。
今朝もそうです。このラジオを聴きながら自分の人生を迷っておられるあなたこそ、イエス様が招かれている存在です。私もそうです。神から程遠い生き方をしている者を「わたしのそばにいなさい」招かれている声が私たちにかけられているのです。

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