焦らず一歩ずつ

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2022.07.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ピリピ人への手紙 3章13節
放送日
2022.07.02

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
日本の昔話にウサギとカメの話がありますね。向こうのお山の麓まで、どちらがさきにつくか競争しようというお話です。
でも、これは誰が考えても常識的にはウサギが勝つに決まっていますよね。ところが、このお話は勝利したのは、 なんとカメさんでした。どうして、そんなことになったのでしょうね。ウサギがなまけものであったからですか?自己過信していためでしょうか?もちろん、そういうこともあったでしょう。
でもよく考えると、ウサギの敵は、だれかといえば、カメでした。ウサギにとってカメに勝つこと自体が目標でした。しかし、カメにとってはウサギと競争しても勝てるはずがありません。
ですから、カメの目標は、あくまで「向こうのお山の麓」まで完走することだったわけです。
私はこのウサギとカメの話を聞くと、どうも、私たちはこのウサギのような感覚を持ってしまうことが多いのではないかと思うのですね。
まわりの存在があまりにも気になるわけです。いつのまにか、ゴールを目指す生き方ではなく、まわりの存在が自分の目標にすり替わってしまい一喜一憂していることがとても多いように思います。
新約聖書のピリピ人への手紙3章13節~14節にはこのように書かれています。「兄弟たち。私は、自分がすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。」
パウロという人が記したことばですが、パウロは自分の過去を振り返って生きるのではなく、前を見つめ、一歩ずつ目標を目指して走っている、と彼は記しました。
私たちの人生はどうでしょうか。私たちは永遠の天の都をめざすランナーでありたいですね。過去にとらわれ生きるのではなく、また、まわりと比べながら一喜一憂しながら歩むのも疲れますね。せっかくの一度限りに人生なのですから、一歩ずつ、前に、前に、永遠のゴールを目指す人生でありたいものです。カメのように歩みがのろい、なんと歩みの遅い人だ、といわれようが、いいではありませんか。気にしないことです。大切なのは、イエス・キリストが、あなたの永遠を目指す人生のレースに同伴してくださっているということです。
「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」と約束されるイエス様とともに焦らず一歩ずつ進んでいくことにいたしましょう。

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