ベテル

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2022.05.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 28章13、15、16節
放送日
2022.05.24

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。
旧約聖書の創世記にヤコブという人が登場します。双子の兄エサウにいのちを狙われて、孤独な逃亡者となりました。人里離れた場所で野宿をし、石を枕にして眠ったヤコブは夢を見ます。
天から地に向かって一つのはしごが掛けられていて、そこを天使たちが上り下りしているのです。不思議な夢です。その中で、彼はこんな神様の声を聞きました。
「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしは、あなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。」(創世記28章13節)
「見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(創世記28章15節)
神がともにいてくださり、将来を与えるという約束。この約束が、どれほどヤコブを力づけたことでしょうか。どんなに感動したことでしょうか。彼は目覚めるとこう言いました。
「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」(創世記28章16節)
ヤコブは幼い頃から、祖父や父の信じた神について聞いていました。しかし、今、初めて個人的に神を信じ、体験したのです。そして、その場所を「ベテル」と呼びました。「神の家」という意味です。
私たちの教会は以前、創立からの教会堂が老朽化し、別の土地に新しい会堂を建てる必要に迫られていました。しかし、多くの困難があり、なかなか計画は前進しませんでした。でも、そんな中で教えられたのです。何よりも必要なのは、心を合わせて神に祈ることだと。みんなで輪になって、草だけの何も建っていない土地に立って、祈り続けました。すると、不思議と教会に一致が生まれ、計画が進んでいったのです。
私たちはその祈り会を「ベテル祈祷会」と名付けました。神がこの場所におられる。私たちとともにおられる。まさにあの日のヤコブが経験したように、私たちもあらためて神様に出会ったのです。
やがてみんなで祈った土地に、新しい会堂が完成しました。神様は今ここに生きておられ、今、私たちとともにいてくださるという現実を教えていただいたのです。

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