あなたを孤児にはしない|イースタSP

制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • イースター

もっと詳しく見る

アップロード日
2022.04.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 14章18節
[新約聖書] ヨハネの福音書 15章
放送日
2022.04.12

いいね登録

     登録数:12

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか。矢木良雄です。
ヨハネの福音書14章18節で、イエス様は「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。」と語っておられます。
ちょっと恥ずかしい思い出なのですが、恐らく私が4、5歳の時だと思います。私は6人兄弟の末っ子、兄が二人、姉が三人います。その日、家族で江ノ島の海岸に、海水浴に行ったのです。上の兄姉たちは海に泳ぎに行っていました。私一人が砂浜に残り、夢中で砂遊びをしていました。ふと気が付くとたった一人なのです。さっきまで、一緒だったすぐ上の姉も、かき消されたように姿がありません。母親もいないのです。一人置き去りにされた、ひとりぼっちになってしまった。もう家族に会うことができないんだ。もちろん、あらん限りの声をあげて泣きました。
砂浜に大きなボートが引き上げられていました。そのボートの中からむくむくと母親が身を起こして「どうしたの?」と声をかけてきました。母はボートの中で休んでいたのです。
70年近くたった今でも、あの砂浜、太陽のまぶしさ、風の音、母親の顔、すべてを鮮明に記憶しています。つまり小さな子どもにとって、見捨てられ、孤児になるということが、いかに衝撃であるのか。消えることのない記憶として心に深く刻まれています。たぶん、すさまじいトラウマだったのだと思います。
最近、世界のいろいろなところで分断が起きています。今の社会を表すキーワードは「孤独」だそうです。
それを真っ向から否定するようにイエス様は宣言されます。「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。」そしてすぐ次のヨハネの福音書15章で、イエス様はぶどうの木のたとえを語っておられます。「わたしにとどまりなさい。わたしもあなたがたの中にとどまります。」どんなに激しい嵐が来ても、小枝のようにちっぽけな私たちをイエス様はしっかりとその強い腕で捉えていてくださいます。
今日も一日、イエス様に手を取っていただき、歩いて行きたいと思います。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ