ルカの福音書-89 深みに漕ぎ出せ

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 眠れないとき

もっと詳しく見る

アップロード日
2022.03.07
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 5章
放送日
2022.03.07

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週担当の大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。今週は5章にはいっていきます。
「神のことばを聞きたいと願う群衆たちが、押し迫るようにイエス様の元に集まってきた」とあります。するとイエス様は、岸辺の側で網を洗っていた、やがてペテロと呼ばれる漁師・シモンの持ち舟を「少し漕ぎ出してくれないか」と頼まれました。そしてイエス様はシモンの舟から陸にいる群集に向かって神のことばを教えられたのです。そしてその後、舟を出してくれたシモン・ペテロに、イエス様は「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい。」と言われました。
しかし実は、この日ペテロは夜通し一生懸命働いた後でした。ペテロは言います。「先生。私たちは、夜通し働きましたが、何一つ捕れませんでした。」いわゆる漁師として、へこんだ夜を過ごした後であったわけです。
そんなペテロにイエス様は「深みに漕ぎ出して、網を下ろしなさい」と言われたのです。長年、ゲネサレ湖で漁師をしていたペテロからすれば、漁師経験もないイエス様のことばに「はあ?何を言うんだ。」という感じだったと思います。ペテロの家はもともと漁師の家だということも言われていますから、子どもの頃からこの湖のことは誰よりも良く知っているわけです。
一方イエス様といえば元大工、漁に関しては、ずぶの素人です。しかもペテロにはこの時、「夜通し働いたが、何も捕ることは出来なかった」という昨夜の経験がはっきりとあるわけです。長年漁師をしている経験上、今日の漁はもう無理だということを彼は知っていたのです。そして確かに昨晩は一晩中やっても、魚は捕れませんでした。このイエス様の「深みに漕ぎ出して、網を下ろしなさい」ということばは、ペテロの人間的な経験に挑戦してくることばでした。イエス様はいつも私たちの人間的な常識、人間的な現実に挑戦してくることばをかけられます。
神様が今日、あなたの現実にチャレンジされていることは何でしょうか。自分の経験上、もうこれ以上やっても無理だと思うことです。しかしそこに「深みに漕ぎ出せ」という神様からのチャレンジがあるのです。その場所に神様がともにいてくださるならば、あなたにもまだ出来ることがあるのではないでしょうか。今週は神様のチャレンジに耳を傾けていく一週間でありたいと思います。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ