最後の晩餐

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2022.02.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 13章14節
放送日
2022.02.04

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「世の光」の時間です。お変わりありませんか。岩井基雄です。昨日に引き続き新約聖書の福音書から学びましょう。今日は「最後の晩餐」についてです。「最後の晩餐」というとレオナルド・ダ・ビンチが描いた絵がとても有名ですね。イタリア・ミラノにある教会の食堂の壁に描かれた有名な絵です。
絵の修復が進む中で、描かれた食事の内容などもわかってきました。しかし、キリストの最後の晩餐の食事は、旧約聖書の過越の食事でした。それは神の民イスラエルがエジプトで奴隷状態だったとき、神はモーセというリーダーを立ててエジプトを脱出させる道を開かれました。その脱出の時に急いで食べた食事が過越の食事の原点にあり、エジプトでの苦悩と救いを覚える恵みの食事でした。
その食事に、キリストは新しい意味を与えるべく真の救いの恵みの食事を、弟子たちとともにしたのです。その意味をまだ理解していなかった弟子たちでしたが、その最後の晩餐は忘れることが出来ない恵みの時となります。
その食事の席で、キリストは弟子たちの足を洗ったのです。本来は食事の会場にいたしもべか、しもべの席と呼ばれる場所に座った者が皆の足を洗うはずでした。しかし誰が一番偉いかと弟子たちの間で議論が進む中、誰も立ち上がろうとはせず、キリスト自身が立ち上って彼らの足を洗ったのです。
それは高慢な弟子たちの汚れた足をもへりくだって洗い、豊かな恵みを示すキリストの愛の姿でした。キリストはご自分を既に裏切っていたイスカリオテのユダの足だけではなくこのあと全員が裏切る弟子たちの足を、きれいに洗って愛を示されたのです。
その愛の姿は大きな模範でもありました。キリストはこう語ります。「主であり、師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのであれば、あなたがたもまた、互いに足を洗い合わなければなりません。」(新約聖書ヨハネの福音書13章14節)。
この最後の晩餐で、キリストは弟子たちに限りない愛を表しつくされました。それはこのあと自分たちの愚かさと向かい合う弟子たちが、互いに赦し合い愛し合い、仕え合うためでした。キリストの愛に生かされる交わりは、人生を新しくしていくのです。

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