ルカの福音書-88 そのために遣わされたから

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2022.01.15
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 4章
放送日
2022.01.15

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
ルカ4章で、イエス様がたくさんの人をお癒やしになり、その町の人々はイエス様が次の町へ行こうとされるのを引き留めようとしました。しかし、イエス様が選び取られたのは、人々の癒やしではなく、次の町へ行って神の国の福音を宣べ伝えることでした。もちろん、どれだけ後ろ髪が引かれる思いがしたでしょうか。しかし、「どうしてもやらないといけないことは、福音を伝えることなのだ」とイエス様は言われたのです。
ルカ福音書を書いたルカは医者という仕事をしていました。ルカは思ったことでしょう。「病人を癒やすことは医者である自分にもできる。しかし、医者に出来ないことがある。それは魂を救うことなのだ」と。ルカにとってイエス様の優先されたことの意味はとってもよく分かったことでしょう。
昨年、大きな台風が来た時に、千葉県のある教会で特別伝道礼拝に呼ばれました。教会の方々と玄関の窓に養生テープを貼りながら、私の心は揺れていました。「もし水が私が牧師をする教会に流れ込んだらどうしようか。」「牧師として教会を留守にしてもいいのだろうか。」しかし、教会の役員をしている方が「先生、大丈夫ですよ。私たちが教会を守りますから。大嶋先生は福音を伝える必要のあるところに行ってください。」
そして、台風の真っ只中、千葉の木更津での伝道礼拝へ向かいました。集まりの中で、75歳の方がイエス様を信じられました。教会の喜びが大爆発しました。「ああ、私はこのために行ったのか」と思ったのです。このことを家に帰って家族に伝えました。「お父さんはその人一人のために、台風のなか行ったんだね。良かったよ。」一人の魂の救いのために、送り出してくださる家族と教会の祈りに感謝をしました。
私たちもまた家族を愛し、教会を愛しています。何より家族に近寄ってくださるイエス様の愛に触れながら、たった一人の人にも福音を伝えるために来てくださったイエス様のことを思いながら、伝道をしたいと思います。ペテロの姑のように、イエス様に仕える人がやがて起こされるために、一人の魂の救いのために、皆さんの地域にある教会は建てられています。みことばを分かちあっていきたいと思います。この地域に建てられた教会には、使命があります。そのことを見失ってはいけません。今日もあなたを遣わす神が、あなたを通して福音を伝えたいと願っておられます。

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