マリヤの苦悩

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • クリスマス

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アップロード日
2021.12.15
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2021.12.15

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。今週はクリスマスの出来事からお話しをしています。イエス・キリストの誕生の経緯は新約聖書の福音書に記されていますが、ルカの福音書にはイエス様を宿した母マリアのことが詳しく記されています。
さて、マリアはガリラヤ地方のナザレという町に住んでいました。マリアは特に学問があるわけでなし、財産があるわけでなし、名声があるわけでもありませんでした。そんなマリアに突然、御使いが現れてこう告げたのです。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」と。
マリアは戸惑ってしまいました。すると御使いはさらにこう言いました。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。」マリアは答えました。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」と答えると、御使いはこう告げました。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。」と告げたのです。
マリアにとってこれは大変ショッキングな知らせでした。まだ結婚していないのに身ごもって男の子を産むというわけですから。
マリアはそのことばを聞いて色々な不安がよぎったことでしょう。「そんなことがあるのだろうか。不可能だ。考えられない。いいなずけのヨセフがこのことを聞いたらどう思うだろう。信じてくれるだろうか。世間はきっと私をふしだらな女と言うだろう。石で打ち殺されるかもしれない。」そのように様々な思いが浮かんだはずです。
しかし、彼女は御使いが語ることばを聞きました。それは「神にとって不可能なことは何もありません」ということばでした。
彼女は勇気を持ってこう告白しました。「あなたのおことばどおり、この身になりますように。」と。
クリスマスは華やかで、美しいイルミネーションが飾られます。しかし、イエス様の誕生はマリアの大きな苦悩と勇気ある決断から始まったのですね。人は自分の力で永遠の救いを得ることなどできません。しかし、神に不可能なことは何もないと言われる神様の大きな愛の中でクリスマスの出来事は成就していったのです。

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