「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。継続は力なり、聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は出エジプト記19章5節から「わたしの宝となる」と題してメッセージをお伝えいたします。　
「今、もしあなたがたが確かにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはあらゆる民族の中にあって、わたしの宝となる。」
今日は、イスラエルの民がエジプトを出てから７週目のこと。つまり50日目のお話です。イスラエルの民はシナイの荒野、シナイ山のふもとに到着しました。色々な説がありますが、そこは、今日ジェベル・ムーサと呼ばれるところで、かつてモーセが燃える柴を目撃し、神の召しを受けた場所でした。ぜひ時間をとって、聖書地図を開いたり、インターネットでググってみたり、確認してみていただきたいと思います。聖書が面白くなるのは、そうした小さな努力の積み重ねによるものです。
さて、その翌日、モーセは神に呼び寄せられて、シナイ山に登りました。そこでモーセは主からのことばを受けとります。先にお読みしたとおりですが、「神のことばに従い、契約を守るなら、神の宝としよう」というわけです。語られたことばは、そっくりそのままではありませんが、これは、かつてアブラハムに語られ、イサクとヤコブへと継承された主の約束のことばそのものです。かつて族長と結ばれた契約が、今度はイスラエルの民全体と結ばれています。こうして、アブラハムに与えられた祝福の約束は、代々イスラエルの民全体に受け継がれていくわけです。そしてイスラエルの民を通して、全世界が祝福されることが語られます。となれば、まことの神を信じる者皆に受け継がれる祝福の約束だとも言えます。
人生は何も考えないで歩むこともできます。また、ひたすら自分のことだけ、自分の益ばかりを考えて生きることもできます。しかし、自分を神に造られた者として、神のみこころに生きることをよしとすることもできるでしょう。与えられたいのち、それが本当に光り輝く人生を歩みたいところです。では今日もよき一日となるように祈ります。