苦しみにあったことは幸せでした

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 眠れないとき
  • 人を許すことが出来ないとき

もっと詳しく見る

アップロード日
2021.11.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 119篇67、71-73節
放送日
2021.11.22

いいね登録

     登録数:1

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。お元気ですか、岩井基雄です。今日は詩篇119篇の5回目として、苦しみにあうことの意義に心を留めてみましょう。
人生にはさまざまな苦悩があり、私たちは慰めや苦難の意味を求めます。表面的な慰めは失望を深めますが、痛みに寄り添う真実なことばは、癒しと潤いを与える忘れることのできないものとなります。しかも痛みが深ければ深いほど、慰めは深く届きますね。
この詩篇の作者は、高ぶる者から嘲りを受けていたようです。その苦悩の中で、彼は聖書が語る神様に心を向け、神のことばを待ち望み、こううたいます。
「苦しみあう前には 私は迷い出ていました。しかし今は あなたのみことばを守ります。…苦しみにあったことは 私にとって幸せでした。それにより 私はあなたのおきてを学びました。」旧約聖書 詩篇119篇67節、71節。
「苦しみにあったことが幸せだ」とのことばに驚きます。しかし、作者は「苦しみの中でこそ、真実な神のことばを学びとった」と喜ぶのです。苦しみにあう前には、歩むべき道から迷い出て、神のことばから離れていたことを認め、告白しています。
苦しみをとおして彼は、自分の姿に気がつき、神の前で悔い改め、改めて神のことばから慰めを受け取ったのでしょう。人から受ける嘲りのことばの連続の中で、彼は神のことばを聞き、心を留め、真の慰めと力を受け取ったのです。悩みのときの真の慰めは、神の真実なことばです。神のことばこそ人を生かすのです。
私自身、10数年前に大きな行き詰まりを経験しました。深い失望と喪失で悩まされたのです。しかし、そのときにこそ人からのことば以上に、神のことばが心深く届き、恵みの慰めと力を受けたことを忘れることができません。
続く72節、73節でこの作者はこう祈ります。「あなたの御口のみおしえは 私にとって 幾千もの金銀にまさります。あなたの御手が私を造り 私を整えてくださいました。」
作者は、神の教えこそ、私の真の宝だと断言します。そして、神のおしえ、また神の愛の御手によってこそ、私は造りかえられ、整えられていくのだと心からうたうのです。
あなたもどんな中にあっても、神のことばである聖書を心深く受け取り、苦難をも喜ぶ人生を歩み続けていきませんか。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ