あなたを待っているお方

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2021.11.08
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 21章
放送日
2021.11.08

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。
「挫折」経験されたこと、ありますか?私はあります。自暴自棄になったこと、深く落ち込んだこと。朝からこのような話しで申し訳ありません。でも、イエス・キリストの弟子たちも、かなり大きな挫折を経験したことがあるのです。 
ヨハネの福音書21章の始まりは、ティベリアの湖で、シモン・ペテロと他の弟子たちが漁に行くシーンです。元漁師たちが湖へ行く。一見すると、ありふれた光景ですが、彼らはイエスの弟子だった希望あふれる生き方をやめて、かつての自分の暮らしに戻って行こうとしたのでした。
十字架にイエスがかけられた出来事から、そう時間が経ってはいません。あのとき、自分たちはイエスを見捨てて、逃げて、裏切った。その大きすぎる事実は、イエスの復活後もずっと心に引っかかっていたはずです。
そのような中で漁に行ったわけですが、この夜は、魚がまったくとれませんでした。すると夜が明け始めていたころ、岸辺に立つ人がいました。その人に「舟の右側に網を打ちなさい。そうすれば捕れます。」と声をかけられたのです。そのとおりにすると、網が引き上げられないほどの大漁になりました。そのとき、弟子たちは気づいたのですね。「大変だ!みんな、この方はイエスさまだ!」
そう、前にもこの湖で同じように不思議な体験をしたのです。だから分かった。それから、弟子たちは岸に上がって、イエスが用意してくれた朝の食事を一緒にしました。イエスとの出会いの頃を、イエスとともに生きる喜びを、彼らは思い出し、噛み締めたのでした。
人の心は、時に嵐に揺れる小舟のようです。色々なことがありすぎて、自分の心が動かない。自信を失ってしまった。コロナ禍の中で、どこに神がいるのか分からない。そんな経験をしている方はいらっしゃいますか?
それでも、忘れないでいてほしいのです。暗い夜を私たちが過ごしているときにも、イエスは先に待っておられることを。そして、ご自身の愛を思い出させ、再出発できる朝を私たちのために用意してくださっていることを。イエスがおられるのは、あの日だけではありません。私たちが進んでゆく明日にも、イエスは先に行って、待っていてくださいます。

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