ルカの福音書26-立ち止まって

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.07.30
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.07.30

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
 ルカ福音書を順番に読んでいます。羊飼いがマリアとヨセフの夫婦のところにやって来て、天使が野原で自分たちに告げたことを伝えました。すると、「マリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」とあります。マリアにとって、想像もしなかった出来事は、あまりのスピードで彼女の人生に押し寄せてきたからです。
 ここで思い出すのは「おことばどおり、この身になりますように。」というマリアの一年前のことばです。神のことばが自分の身になる、まさに「神のことば」と「現実の生活」をつなぎ合わせることで、彼女の人生は支えられていったのです。「そうだ私はあなたの前で、『おことば通り、この身になりますように』と言ったな」と。そうでなければ、自分の人生に起こった出来事を受け止めきれないような人生となったでしょう。
 「信仰」とは、神様のことばを聞きながら、私たちの日常でバラバラに分かれているものを一つにつなぎ合わせていくのです。「信仰」とは、「魂・心の内側」のことだけではありません。日曜日の礼拝では、本来、私たちがすべきこと、それは、過ぎ去った一週間をきちんと思い巡らすことです。月曜日から順々に自分に起こった出来事を思い起こし、一つのこととしてつなぎ合わせることが大切なのです。
 今週、皆さんの生活で何が起こりましたか。何もないように見える毎日の中で、実は、そこで起こっている出来事の意味を思い巡らすことが大切なのです。実は、一日として同じ一日などありません。今、あなたの心にかかっている出来事は何でしょうか。それは、あなたの人生にとってどんな意味があるでしょうか。そこに、神のことばがどのように語りかけられ、あなたは、その決断をするように神に促されていることがある。
 皆さんの通り過ぎていった人生の出来事、あるいは心の深くに押し込んでしまって、そこに、神様から自分がどのように取り扱われたのかを、深く考えないままで通りすぎてしまった出来事が、きっとあるでしょう。
 今日私たちは、忙しく歩いているところから立ち止まりたいと思います。意味を問わずに、神のことばとつなぎ合わせることをしないまま過ごしたこと、なすべき決断があると知りながらもなお、先送りしようとしていたことに、立ち止まり、考える時を持つのです。そのとき私たちは、なすべき決断をふさわしくすることができるようになります。

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