賛美歌ものがたり「いつくしみ深き」

出演者
飛田紀代美
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき

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アップロード日
2019.09.21
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 11章28節
放送日
2019.09.21

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世の光の時間です。飛田紀代美です。土曜日はスペシャルバージョン。今日は、賛美歌の生まれた背景をご紹介する、「賛美歌ものがたり」をお送りします。
 今日ご紹介する賛美歌は、「いつくしみ深き」。キリスト教式の結婚式や葬儀で、最もよく歌われる賛美歌と言ってもいいかもしれません。この賛美歌が日本に入ってきたのは、明治時代のことでした。当時の西洋音楽の教科書には、賛美歌のメロディーに日本語の歌詞をつけた歌が、何曲も掲載されましたが、「いつくしみ深き」は、明治43年発行の中学唱歌に、「星の界」という歌詞で掲載されました。その後、歌詞が口語体に直され、今は、「星の世界」という題で、小学6年生の教科書に載っています。
 この賛美歌の作詞者は、1819年、アイルランド生まれのジョゼフ・スクライブン。大学を卒業して婚約しますが、結婚式の前日に、婚約者がボートから落ちて亡くなったのです。失意の中、彼はカナダに渡って教師となり、貧しい人々を助けながら働きました。41歳で、ある女性と婚約しますが、なんとその女性も結婚を前にして、結核で亡くなってしまったのです。
 ジョゼフの母は、二度の悲劇に見舞われた息子のために心を痛めていました。その母親を慰めようと、彼は手紙に添えて一編の詩を送りました。「お母さん。私は大丈夫です。このようにイエス様に打ち明けて、助けをいただいていますから。」それがこの「いつくしみ深き」という賛美歌になりました。
 聖書の言葉 新約聖書マタイの福音書11章28節「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」

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