十戒-自由への励まし105

出演者
大嶋重徳
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制作
一般財団法人太平洋放送協会

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アップロード日
2019.05.16
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 章
放送日
2019.05.16
 世の光の時間です。いかが過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる、神と人との間に結ばれた約束があります。十戒 第九戒は、「隣人に対して偽証してはならない」です。この戒めは、裁判において偽りの証言をしてはならないということが求められています。なぜなら、偽りの証言は、その社会と偽証された人の人生の信頼を、破壊するものとなるからです。ここで、私たちの頭に思い浮かぶ聖書の箇所があります。「さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える偽証を求めていた。偽証者がたくさん出てきたが、証拠はつかめなかった。」つまり、イエス・キリストを殺すために偽りの証言をする人を探していたと言うことです。
 十戒に対して最も厳格であったはずのユダヤ議会において、第九戒の戒めを真っ向から否定する裁判によって、イエス様の十字架刑の判決は行われたのです。十戒が公然と、権力者しかも信仰者の中で破られていたということは、私たちに何を気づかせてくれるのでしょうか。
 現在においても、世界では偽証による冤罪が後をたちません。冤罪事件が発覚したときに明らかになるのは、証拠となる事実を隠そうとする姿勢を権力者がとってしまうことです。取り調べる側の権威が失墜しないようにするために、集団で事実を隠蔽しようとすることも起こり得るのです。そして、「この社会の秩序を保つためにも必要なことだ」と、もっともらしく言われることがあるのです。このような集団で行われる嘘は、団体、組織、会社でも起こりえます。日本には、「嘘も方便」という言葉があり、嘘も時によっては物事を円滑に運ぶ便利な手段であると、公然と嘘が語られるのです。そして、真実を語ることよりも守らなければならないものがあるという空気感は、ほとんどの場合、個人の尊厳や社会的公正さよりも、家、会社、社会、共同体の責任者が守られることが優先されます。そして、嘘が明らかになったとき、本当にその責任を持つ立場にない数人が、その嘘の責任を負わされます。
 十戒 第九戒は、本当に守られるべき人が守られるように、神様が私たちを守ってくださっている教えなのです。今日も神様は、私たちの人生を守り支えようとしてくださっています。この神様の大きな愛に守られて生きていきましょう。そして、神様の真実がこの地上で起こること、私の人生に起こることを、神様に祈り求めていきたいと思います。

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