律法の一点一画も消え去らない

出演者
福井 誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2025.01.08
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 5章18節
放送日
2025.01.08

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週は福井誠が担当しています。継続は力なり、聖書を日々読み進めることで、知らずに聖書の読みが深まってまいります。皆さんに、聖書を読む楽しさが身に付きますように、と願っています。今日は、「律法の一点一画も消え去らない」と題して、お話をいたします。新約聖書マタイの福音書5章18節からお読みします。

「まことに、あなたがたに言います。天地が消え去るまで、律法の一点一画も決して消え去ることはありません。すべてが実現します」

イエスが群衆の前で語ったとされる説教の一節ですが、少し解説が必要です。律法というのは、旧約聖書の教えと考えてよいでしょう。キリスト教徒は、新約聖書の考え方を大事にしますが、それは、旧約聖書を捨て去ることを意味しません。新約聖書の教えは、旧約聖書の教えの土台に成り立つものだからです。
イエスが、語っていることはそのようなことです。ただ、一点一画とはどういう意味か。もう少し説明しましょう。例えば、日本語の漢字でも、点があるなしでは意味が違うことばがあります。瓜と爪という漢字、大きいと太いという漢字がそうです。ヘブル語でも、角をとがらせて書く文字と、角を丸めて書く文字では意味の違うものがあります。そして当時は、コピー機もありませんでしたから、文書はすべて手書きの写本で伝えられました。そこで写本の筆写には、一点一画の間違いも許されない慎重さが要求されたのです。つまり、イエスが言いたいことは、新約聖書の時代になったからといって、旧約聖書の教えが、軽んじられることはない、それは、重要なのだと言っているのです。
確かに、イエスの十字架の愛の教えの素晴らしさがわかるのは、旧約聖書が語る、厳しい戒めがあればこそです。旧約聖書、いわば律法に定められた教えどおりに生きることのできない人間を、神は深く愛してくださっている、というのが新約聖書の教えだからです。イエスの教えの素晴らしさを深く理解するため、ぜひ旧約聖書も読んでみてください。

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