「世の光」の時間です。今週は名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けしています。
番組をお聴きの皆様は、どのようにお正月をお過ごしでしょうか。私の地元、愛知県には、大きな神社がいくつもあり、三が日は初詣で賑わいます。初詣の定番のお祈りと言えば、商売繁盛・無病息災・家内安全でしょうか。
私も、皆様の商売繁盛、経済の祝福を、お祈りいたします。
けれどもイエス・キリストのことばにも耳を傾けてみましょう。キリストはこんな物語を人々に語って聞かせました。「ある金持ちの畑が豊作であった。彼は心の中で考えた。『どうしよう。私の作物をしまっておく場所がない』そして言った。『こうしよう。私の倉を壊して、もっと大きいのを建て、すべてそこにしまっておこう。そして、自分のたましいにこう言おう。『これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ休め。食べて、飲んで、楽しめ。』」けれどもその晩、このお金持ちは突然、亡くなってしまうのです。人生は安泰なようでも、何が起こるか分かりません。
キリストは、この物語を語った後、人々にこう告げました。「いのちは食べ物以上のもの、からだは着る物以上のもの、何を食べたらよいか、何を飲んだらよいかと、心配するのをやめ、気をもむのをやめなさい。これらのものがあなたがたに必要であることは、あなたがたの父が知っておられます」。「あなたがたの父」とは神様のことです。神様が私たちの生活を心配してくださり、必要に応じて助けてくださいます。だから、貪欲に商売繁盛を求めなくても良いのです。今年、もしかしたら、経済的な危機がやって来るかもしれません。でも神様が、あなたを助ける、と約束してくださっています。多額の貯金よりも、神様が一緒にいて守ってくださるという保証のほうが、経済だけでなくすべての面における安心です。
明日もぜひ、「世の光」をお聴きください。