待って良いですか③

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.09.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 7章18~23節
放送日
2024.09.04

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。私の担当する今週は聖書の福音書ルカ7章から学んでいます。今週の箇所には信仰が揺らいだ洗礼者ヨハネが出てきます。
私は母がクリスチャンで、幼い頃から教会に通い、教会学校でもイエス様のことを聞いて育ちました。そして自分なりに見聞きしたことで、「神様はおられるなあ」と思ってきたのです。友だちを教会に誘うこともしました。しかしやがて成長し、神など信じない友達たちに囲まれて、果たして聖書の神は本当の神なのかと、はたと立ち止まりました。これも健全なことだと思います。この時すべきことはきちんと「疑う」ということです。大人たちも子どもたちの「疑い」の場所を奪ってはいけません。本気で信じようと思うからこそ、疑いは生じるのです。
この時ヨハネは他の誰に聞くのでもなく、イエス様に直接聞かざるを得ませんでした。どうしても本人に問うてみたいと思った。それは自分の信じているものを確認するための問いでした。もう一度新しく受け取り直すための問いとも言えるでしょう。自分の人生を思い起こす時に、自分の人生を「これで間違っていないよ」と保証してくれることばに出会いたかったのです。
そして「この道で良いのだ」「この道で良かったのだ」とヨハネに言うことができるのは、弟子たちではありません。誰か聖書の専門家のことばを聞いて、安心できるのでもない。偉そうに言う誰かのことばで、自分の心が左右されたりはしたくない。自分の人生をかけたイエス・キリストにこそ、ヨハネは言っていただきたかったのです。「あなたをこのまま待っていてよいのですね」ヨハネにとって尋ねざるを得ない戦いがここにありました。私たちは迷いの中で、誰かからの又聞きのキリストではないイエス・キリストに出会い直します。神と出会い直すということは、信仰を持ってからも何度でもあるのです。この神との出会い直しこそ、神への信頼を深めていく作業となります。
正しく揺れることは信仰に健全さをもたらします。自分自身が勝手に作り上げてきた神イメージが打ち砕かれてこそ健全な信仰を持つことができます。今日ラジオをお聞きの皆さんもイエス・キリストを知っていく上で、あなたの神イメージが壊れていくこと、それは健全なことです。ぜひ、みことばに直接向き合っていただきたいと思います。

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