夢を託され歩む幸い

出演者
水谷 潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2024.08.12
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 15章5節
放送日
2024.08.12

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週、番組を担当する愛知県春日井市にあります、春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
 「夢を持とう」「夢はあきらめなければ、必ず叶う」など、昨今は、よく夢の大切さが語られ、夢を実現する人たちが賞賛されています。実は、聖書にも夢に生きた人物が登場します。その一人は「信仰の父」と呼ばれるアブラハムです。 
 ある時、神様はアブラハムに夜空に輝く満天の星を通して、夢を託されます。旧約聖書の創世記15章5節には、こう書かれています。「 そして主は、彼を外に連れ出して言われた。『さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい。』さらに言われた。『あなたの子孫は、このようになる。』」 
 アブラハムは神様の約束を信じ、自らの子孫が星の数のようになるという夢を抱いて歩みました。実は、この時、アブラハム夫妻には子どもがおらず、既に高齢になっており、現実的には子どもを望むことなどありえない状態でした。しかし、神様は、後にこの夢を実現してくださいます。 
 聖書の夢は一般的なものとは、少し違います。一般的な夢は人が抱いて、その人が自分で実現するものです。しかし、聖書の夢は、神様が抱いて人に託すものです。夢の持ち主、出所が違うのです。神様はご自分の夢を人に託し、その人を用いて、神様の願いを実現されます。そう聞くと、何か、神様が、とても冷たく横暴に思えてしまうかもしれません。 
 でも、考えてみてください。日本語には「天職」や「天命」ということばがあります。自分の職業を天からのものとして受け止めて働いている人たち、天から授かったと信じる使命に生きている人たちの人生はどうでしょうか?苦労も、戦いもきっとあるでしょうが、それは、本物と言える豊かな人生ではないでしょうか。 
 聖書が記す神様は、あなたに夢を託し、あなたを本当の意味で活かして下さる方です。その夢は、必ずしも輝かしいものとは限りません。社会で働き、家庭で役割を果たし、身近な人たちを大切にすることも、神様からの夢となります。そうした夢は、日常の歩みに大きな意味を与え、日々を実り豊かなものとします。あなたも神様を信じ、託された夢に生きる人生を送りませんか。

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