花婿の友人

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2022.11.18
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 3章29、30節
放送日
2022.11.18

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「花婿の友人」という題でお話ししましょう。
 まず、はじめにヨハネの福音書3:29~30を口語訳聖書で朗読します。「花嫁をもつ者は花婿である。花婿の友人は立って彼の声を聞き、その声を聞いて大いに喜ぶ。こうして、この喜びはわたしに満ち足りている。彼は必ず栄え、わたしは衰える。」
 当時、花嫁を娶る時、花婿は友人たちを招いて婚礼の祝いに列席させました。そこで、この例えですが、花婿はイエス・キリストです。そして花嫁はイエス・キリストを信じる信徒たち、すなわちキリストの教会です。そして、花婿の友人とは洗礼者ヨハネのことです。キリストの弟子や教師たちを指していると言っていいでしょう。
 洗礼者ヨハネは自分を花婿の友人と位置づけていました。自分の身分をよく心得ていました。ですから、花婿の花嫁を自分のものとして奪ったりしてはならないと、自分の弟子たちに諭しているのです。
 ところが、花婿の友人であるキリストのしもべが花嫁であるキリストの教会を自分の方に引き付けようとすることが起こるのです。キリストの花嫁である信徒たちを花婿であるキリストの方へ導いていかないのです。むしろ友人である自分の方に向かせようとします。キリストの教会を私物化する教会の指導者がいるからです。
 しかし、洗礼者ヨハネは多くの人々が自分のところではなく、花婿であるイエス・キリストのもとに花嫁となる人々が耳を傾け、洗礼を授けてもらおうとしているのを見て、大いに喜び満足しているといっているのです。そして、こう付け加えました。「彼は必ず栄え、わたしは衰える。」
 洗礼者ヨハネも偉大な預言者でした。しかし今、神のひとり子という太陽が上りました。ヨハネは自分が月や星であることを自覚していたのです。そして、キリストに場所を譲りました。それこそ、洗礼者ヨハネの素晴らしさを表すことになります。キリストの素晴らしさの輝きを照らす月となったのです。私も教会の指導者、花婿の友人の一人として洗礼者ヨハネを見習いたいと思いました。

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