ルカの福音書-76 神は恵みの神

出演者
大嶋重徳
コメント数
0
制作
PBA太平洋放送協会

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アップロード日
2021.09.18
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 4章
放送日
2021.09.18
 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の箇所では、イエス様が生まれ故郷の会堂で聖書を教えられたときのことが記されています。
 私は、京都の福知山という田舎の教会に母親に連れられていき、そして、教会の皆さんから、幼い頃から愛され育てられていきました。そんな私が、福知山の教会の礼拝で初めて説教をしたときのことです。母親が家に帰ってくると、「今日のあんたの説教よかったなぁ。どこの本に書いてあった?」と言いました。自分の息子が、あんな良い説教できるはずがない。どこかの本に書いてあったのを、そのまま引用したのだろうと母は考えたわけです。思わず笑ってしまいました。母親としては、生活のすべてを知っている息子なのにという思いがあったのでしょう。
 一方、他の教会の方々は、まっすぐに聖書のことばを聖書のことばとして聞いてくださいました。オムツを替えてもらったような方もおられます。「あのシゲちゃんが!」と、かわいがってくださった方々がおられます。礼拝司会者が「大嶋牧師の説教です。」とバトンが渡され、「先生、今日の聖書のことばで教えられました。」と、説教を神のことばと聞いて下さる方々がおられました。
 牧師は、神のことばを神のことばとして聞いて下さる聴衆によって育てられていくのです。もし福知山の方々が、気に入るような説教ではないと、聞く耳を持たない人々だったらどうだったのでしょうか。私の心が揺さぶられることが起こったでしょう。「もっと、あの人たちの気に入る説教をしないといけない」と思ったかもしれません。そしてそのうち、牧師の側で起こってくるのは、自分の気に入る信徒を生み出したいという誘惑にかられていくでしょう。そこには、キリストの教会がありません。恵みのことばが語られる教会とはならないのです。
 教会には神様がおられます。神様が、牧師も信徒も恵みのことばで育ててくださるのです。その神様が良くしようとしてくださるはずだと、信じて、恵みのことばを語り聞くのです。神様が、人を育てようとされているプロセスにあるのだ。そして、人を育てようとされる恵みの神を見つめる。なぜならば、神は恵みの神であって、恵みのことばを語ってくださる。この恵みの神のことばが語れる教会に行っていただきたいと思います。会堂に集まる出発点、それは、神のことばを聞くためであったことを見失わず、神のことばを誠実に聞いていきたいと思います。

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