ルカの福音書-71 聖書は恵みの言葉

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2021.09.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 4章
放送日
2021.09.13

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の箇所、ルカ4章の続きでは、イエス様が御霊に導かれ、会堂で聖書を教えられたときのことが記されています。
 「イエスは、彼らの会堂で教え、みなの人にあがめられた。」イエス様の神のことばを語る宣教がスタートしました。そこでイエス様が訪れられたのは、会堂だったのです。シナゴーグと呼ばれる会堂が、このときのユダヤの至るところにできていました。会堂の始まりは、旧約聖書におけるバビロン捕囚だろうと言われています。旧約聖書で、イスラエルがバビロンという大国に侵略され、70年に渡って十数万人レベルでバビロンへと移住させられた、屈辱の出来事がありました。これまでエルサレムの神殿で自由に集まり、いつでも神様への礼拝をすることができたイスラエルの民から、神殿礼拝が奪われました。
 そこでバビロン捕囚の時期、預言者を通して語られる神のことばを聞くために、人々はバビロンでも集まり続けました。神のことばを学びながら、イスラエル帰還を待ち望み続けたのです。その後、ペルシアがバビロンを倒し、イスラエルの民はユダヤに戻っていくのですが、この習慣が残りました。エルサレムまでの神殿礼拝がかなわない遠くに住む者たちが、各地に会堂を作り、そこで律法や預言者の書を学び続けたのです。聖書でよく出てくるパリサイ人、律法学者は、この会堂を活動の拠点として、信仰を生活の隅々にまで行き渡らせる熱心な人々であったのです。
 イエス様が会堂に来られ、聖書を教えられたのも、そこには聖書を学びたいと願う人たちがたくさん集まっていたからでした。イエス様は、この会堂で教えることを生涯大切にされました。そしてクリスチャンたちも、全世界で教会堂を建てて、聖書のことばを真剣に学び続けようとしたのです。日本全国各地にあるキリスト教会の会堂には、牧師や説教者がたてられ、聖書のことばが熱心に語られ、熱心に聖書のことばが聞かれています。もしかすると私たちの一週間は、まるでバビロンのようなところに押し込められているような、窮屈な日々を過ごしているかもしれません。しかし、教会に行ってください。そこでは、あなたをのびやかに、自由にしてくれる神のことばが語られているのです。
 今週は、会堂で語られたイエス様のことばを、共にに学んでいきましょう。そこから、私たちの日常を生かしてくれる恵みのことばが聞こえてくるはずです。

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