旅人の歌

出演者
原田憲夫
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制作
一般財団法人 太平洋放送協会
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2021.06.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 119篇54節
放送日
2021.06.02
 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、原田憲夫です。さて今日も、私たちの人生を旅に重ねながら、ご一緒に考えてみます。旧約聖書 詩篇119篇54節をお読みします。
 「あなたのおきては 私の旅の家で 私の歌となりました。」
 この詩篇の背景には、地上では旅人であり、寄留の者であるという聖書の人々の語る人生観があります。それは、観念的なものではなく、実際の、過酷な民族の歴史がずっと語り継がれているのです。
 今から三千数百年前の古代エジプトで、奴隷として苦役を強いられていたイスラエルの人々は、指導者モーセに率いられて脱出に成功します。約束の地を目指して旅をしますが、荒野に入ってから、試練、苦難の連続でした。荒野の旅の間、奇跡的な食べ物が神様から備えられましたが、雨風の時も、日照りの時もあります。いつ何があるか、どんなことが起きるかわからない。恐れと不安に取り囲まれた旅、それが荒野の旅、四十年の旅でした。そうした厳しい現実を生きた人びとは、自らを旅人であり、寄留の者であると言い表したのです。
 ところが、そのような過酷な現実の中で、この詩篇は、「あなたのおきては 私の歌となった。」と歌います。あなたとは神様です。万物の創造者、万物の存在、いのちの源、永遠の神様です。そしてこのおきてとは、この永遠の神のことばです。変わることない神の約束です。これこそ消えることのない、しっかり刻み込まれた旅の道しるべです。
 旅の間、目にする風景は絶えず変わります。けれども、この詩篇の歌い手は、全く変わらない永遠の神の約束が、旅する私たち、私と共にあると喜び歌うのです。それで苦しい時、悲しい時には、いつでも神に祈り、神の前で思いっきり泣くことができました。約束の地、永遠の神の家、その希望を抱き、喜びをしっかり宿して旅をしていたのです。
 この永遠の神のことばは今、人となって、私たちの世界に来ました。救い主イエス・キリストです。このキリストが、地上を旅するあなたの人生の旅の歌、旅人の歌となりますように。そして、喜びと感謝の歌を歌いつつ、あなたの旅の終着地、平安に満ちた永遠の神の家を目指し、ご一緒に歩ませていただきましょう。

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