「世の光」の時間です。広島県福山市にある、福山アライアンス教会の牧師、小栁均です。聖書を読ませていただきます。ヨハネの福音書3章16節です。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」
私は、牧師としていろんな方々の死と関わってきました。そういう中で、時々、耳にすることばがあります。「人間、死んだら終わりだよ」無責任に発せられた、そのようなことばは、どういう意味で言っておられるのかは分かりませんが、もし、その方が、人生は死によって限りがある。しかし、限りがあるからこそ、一瞬一瞬が、輝いてくるんだ。だから、そのような人生を歩まなければならない。そういう、積極的な意味で言っておられるのなら、それも、その人の、一つの人生観なのかもしれません。しかし、多くは、そうでなく、諦めや投げやりな思いで、言っておられることが多いのではないかと思うのです。私は、そのような、人生に対する見方を持って、与えられた人生を歩むのは、自分の人生を侮っていることになるのではないかと思います。その行き着く先は、「だから、人生は空しい」という結論になるのではないでしょうか。人生とは、そんな、価値のないものなのでしょうか。
私たち一人一人は、神様によって造られ、神様は私たちを愛してくださり、神様と共に歩むようにと、一人一人に人生を備えられました。しかし、私たちの罪の故に、私たちは、肉体の死を味わわなくてはならないようになりました。しかし、神の独り子イエスが、私たちの罪の身代わりとなって十字架の上で死に、裁きを受けられたことによって、私たちの罪が赦されたのです。そして、神様は、イエス様を三日後に復活させられて、肉体の死によって限定されないいのち、永遠のいのち、復活のいのちを、私たちにお与えになりました。イエス・キリストを信じる者は、今、肉体の死を超えたいのちに向かって、歩みを進めている者たちです。どうぞ、皆さん、この恵みをいただくために、お近くの教会にお出かけください。