人の子には枕するところもない

出演者
福井 誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.06.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 8章19~20節
放送日
2025.06.13

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。今日も新約聖書マタイの福音書を開いてまいります。今日は「人の子には枕するところもない」と題してメッセージをいたします。マタイの福音書8章19~20節をお読みします。

そこに一人の律法学者が来て言った。「先生。あなたがどこに行かれても、私はついて行きます」イエスは彼に言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子には枕するところもありません」

病を癒し、心に響く教えを語り、多くの人々を引きつけているイエスの姿を見て、聖書の専門家である律法学者が申し出ました。「先生、どこへ行かれてもお供します」するとイエスは、「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子には枕するところもありません」と答えました。一体どういう意味なのでしょうか。
イエスのことばは、動物たちですら持っている「巣」や「穴」といった安定した居場所を、ご自身はあえて持たない人生を選んだことを示しています。律法学者はイエスの華々しい活動に感動し、弟子になりたいと願ったかもしれません。しかしイエスは、その活動の裏側には、地上の安定を手放し、人類の救いのために捨て身で歩む覚悟があることを正直に語りました。「私に従うことは簡単なことではない。それは損得で考えれば、むしろ犠牲の多い人生なのだ」と言うのです。
この対話が、私たちに教えてくれるのは、イエスが人類の救いという壮大な使命に取り組む中で、どれほどの覚悟を持って歩まれたかということです。そして、イエスが、その覚悟をもって十字架に掛かり、すべての罪の赦しを成し遂げたことを知るならば、イエスが語ったことばは、確かに信頼に値するものだと分かります。イエスは本当に、救い主であり、まことの神の子なのです。イエスの覚悟と献身を思いめぐらしながら聖書を読んでみましょう。心に新しい力が沸き起こることでしょう。

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