人の悪を帳簿に記入しない愛

出演者
水谷 潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.05.31
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] コリント人への手紙第一 13章5節
放送日
2025.05.31

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「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
今日も、新約聖書、コリント人への手紙第一13章から「愛とは何であるか」をお話しします。新約聖書コリント人への手紙第一13章5節は、愛についてこう記しています。「礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、苛立たず、人がした悪を心に留めず」。
聖書は愛について「人がした悪を心に留めず」と記しています。今日お読みした聖書の「心に留める」というこのことばには「ある事柄を忘れないために、帳簿に記入する」という意味があります。
たとえば、話していると突然、「あっ、あなたのいま言ったことばで傷ついた」と言ってカバンから、帳簿を出して、開きます。そして、「何月何日、○○さんから、こんなこと言われて私は傷ついた」と記帳するのです。しかも、その帳簿を普段から持ち歩いていて、時々、取り出して開いて読み返すのです。
「どれだけ性格悪いの」と思うかもしれませんが、果たして、これは他人事でしょうか。実際にカバンから帳簿を取り出して、開いて記帳することはないでしょう。でも、心の帳簿にしっかりと書き記して、時々、読み返しているということはないでしょうか。
人の心とは矛盾したものです。忘れたらいいものをわざわざ忘れようとしないものです。「忘れたいけど、忘れられない」のではないです。「忘れてなるものか」、「忘れたら損だ」「恨む権利を放棄したくない」そんな思いを心に抱きながら、それが自分を苦しめます。「憎悪系執着」とでも呼ぶべき矛盾した心理が、私たちの内側にはあって、それはなかなか克服しがたいものです。
でも、神様は、私たちを愛し、克服できるよう助けてくださいます。たとえあなたが、人の悪をいつまでも忘れようとせず、苦しんでいるとしても、神様は、そのままのあなたを愛しておられます。その神様の愛は、捨てがたい怒り、憎しみ、恨みを、氷が溶けていくように、次第に溶かしてくださいます。神様を信じ、神様の愛を受け、「人がした悪を心に留めず」と聖書が語る愛に、あなたも生きてみませんか。

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