聖書の人物と私たち シモン・ペテロ その2

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2020.11.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 21章
放送日
2020.11.10

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 世の光の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。今週は、私がメッセージをお届けしています。
 イエス・キリストには、十二弟子と呼ばれる代表的な弟子たちがいました。エリート集団と思われそうですが、実際は人間臭く、よく失敗もする人たちでした。なかでもリーダー格のシモン・ペテロは、イエスから「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」と言われたり、極めつけは、「下がれ、サタン。」と大変厳しく叱られたりしています。
 イエスは、弟子の人選を間違ったのでしょうか。ペテロの最大の失敗と言えるものは、イエスが逮捕された時の裏切りでしょう。自分も同じようになるのを恐れた彼は、イエスのことなど知らないと言って、三度も裏切ってしまったのです。後悔と失意のどん底でした。
 そしてイエスは、十字架にかけられ死にます。しかし、それで終りではありませんでした。イエスが復活したからです。ここに福音の素晴らしさがあります。復活されたイエスは、三度ペテロに尋ねられました。
「あなたはわたしを愛していますか」「はい」と答えるペテロに、イエスは「わたしの羊を飼いなさい。」すなわち、教会を導いていきなさいと、新しい使命を与えたのでした。イエスの愛は、何があっても変わりませんでした。このキリストの十字架と復活を通して、ペテロという人は大きく変えられたのです。
 さて皆さんは、何か大きな失敗をしたことはあるでしょうか。そうした経験が、心の中でずっと傷となっている方もいるかもしれません。この社会では、一つの失敗で人の評価が急落することがあります。しかし、イエスが私たち人間を見つめる目はそうではありません。イエスは、失敗しない完璧な人をさがして、弟子を集められたのではなく、神の愛によって育つ人を招かれたのです。
 同じまなざしが、私たち一人一人にも向けられています。イエスは今日、あなたのことも招いています。もう失敗に縛られる必要はありません。あなたを愛し、新しい出発を与えてくださるイエスが生きておられるからです。

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