秩序と安心のための権威

出演者
水谷 潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 元気をもらいたいとき

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アップロード日
2025.03.03
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ローマ人への手紙 13章1、4節
放送日
2025.03.03

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週、番組を担当します愛知県春日井市にあります春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。
近年は、ハラスメントの問題が注目されるようになり、権力、権威について考える機会も増えています。では、聖書は、そのことについて何と言っているでしょう。新約聖書ローマ人への手紙13章1節にはこう書かれています。「人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです」
この地上の権威は神様が立てているものだから、従いましょうと聖書は言います。権威とは、例えば、国家、警察、司法など、身近なところでは、親、職場の上司、学校なら先生や先輩になるでしょう。では、どのような権威であっても従うようにと、聖書は教えているのでしょうか。
そもそも、神様は何のために権威を立てているのでしょう。少し後の4節は権威を持つ人物についてこう語っています。「彼は無意味に剣を帯びてはいないからです。彼は神のしもべであって、悪を行う人には怒りをもって報います」神様は私たちを愛し、悪を罰し、予防し、秩序ある安心できる社会を願って人間に権威を託しておられます。
聖書によれば、権威の目的は、秩序と安心です。ですから、権威を自分のものとしてではなく、神様から託されたものとして謙虚に受け止めて、権威の下にある人たちのために用いるべきでしょう。決して、私利私欲のために、悪のために用いることがあってはなりません。
私たちは権威に従い、法律や規則を守ることで、安心な社会を作っています。その一方で、託された権威を、自分のために用いてしまい、権威の下にある人たちを苦しめかねません。親に傷つけられている子どもたち、横暴な上司に苦しめられている部下たち、冷酷な権力者に虐げられている人々など、そうしたことを聞いて心を痛めることもあるでしょう。
ハラスメントやコンプライアンスのような問題についても、聖書は、大きな指針、有益な原則を示しています。神様は、私たちを愛し、秩序と安心を願い、人間に権威を託しておられます。聖書のことばがラジオの前のあなたのお役に立てばと願っています。どうか明日も続けてお聴きください。

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