神の沈黙

出演者
羽鳥頼和
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2024.11.29
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] イザヤ書 57章
放送日
2024.11.29

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「世の光」の時間です。お聞きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今週は、旧約聖書イザヤ書の53章から58章の各章からお話ししています。
まず、イザヤ書が書かれた時代が、実際にどんなであったか、お話しします。
古代イスラエル王国が、南北に分裂し、北のイスラエル王国は、アッシリアという国に滅ぼされてしまいます。そのアッシリアは、南のユダ王国にも侵略してきました。そのとき、ユダ王国は、何とか滅びずに済みましたが、その後、バビロンという国が、ユダ王国を滅ぼし、人々をバビロンに連れて行ってしまったのです。
そのような時代にイザヤ書は書かれました。
このような王国の滅亡は、罪を犯しているユダ王国に対する神によるさばきでした。
この神のさばきの真の目的は、人々に自分の罪を認めさせ、神に立ち返らせるためでした。
神は人を救おうとされているのです。
イザヤ書では、神のきびしいさばきの宣告が語られるとともに、すばらしい神の救いのご計画が預言されています。
今日は、57章からお話しします。11節で神は、当時の人々にこのように言われています。
「わたしが久しく、黙っていたので、わたしを恐れないのではないか」
当時、人々は、神が長い間、沈黙していると考えていました。実際には神は国をさばいておられたのに、人々はそのことを信じようとしませんでした。それで預言者イザヤを通して、神は語られたのです。
戦争や災害が繰り返されている現代においても、神は沈黙しておられるように思います。しかし、そうではありません。今も神は生きて働いておられ、私たちを愛しておられると聖書は語っています。
そして、聖書は、真実な「神の沈黙」を語っています。イエス・キリストが十字架につけられて死なれたときに、神は沈黙されたのです。正しい人であり、神の御子であるイエス・キリストが、えん罪で死刑にされたのに神は黙っておられたのです。それは、イエスにすべての人の罪を負わせるためでした。そうしてすべての人に救いを与えるために神は沈黙されたのです。

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