巣を岩間に設ける

出演者
福井 誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2024.05.28
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 箴言 30章26節
放送日
2024.05.28

いいね登録

     登録数:2

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか?福井誠です。まだ週の初めでも、心がかさかさと言う方はいませんか。今日も、心を潤す神のことば、昨日の続きで、箴言30章から見てまいりましょう。今日は、「巣を岩間に設ける」と題してメッセージをいたします。旧約聖書箴言30章26節 をお読みします。

「岩だぬきは強くないものたちだが、その巣を岩間に設ける」

30章には、様々な内容があり、本当は、一節一節取り上げて、お話する必要があると思います。しかし、木を見て森を見ずとならぬように、簡単に30章の前半をまとめてみましょう。この世の中には、本当に難しい人々、困った人々がいる、しかしそのような人々に一々驚かないこと、人生とはそういうものだ、と言っているのです。そして、今日の箇所を含めた後半は、前半とは対照的なことを言っています。つまり、世の中には、反対に感心させられるもの、教えられるものが、様々にある、と言っているのです。
そこで著者が取り上げているものを少し見てまいりましょう。それは、夏に備える蟻、岩穴に隠れて身を守る岩だぬき、群れをなして飛来するいなご、そして、王の宮殿に図々しく住み着くやもりです。彼らは、生きる術を知っている興味深い存在だ、と言います。とういことは、言外に、人間はその逆であると言っているのです。
確かに、人間は怠け者です。アリとキリギリスのお話を皆さんはよく知っておられるでしょう。私は、自分の子が幼い頃、「コツコツ物事を積み重ねた人間にはかなわない、努力することだ」とよく言い聞かせたことがあります。しかし、実は私自身、子どもに言い聞かせていたわりには、努力できない、勤勉さに欠けた人間でした。また人間は、自分の弱さを知らず、本当に頼るべきものをよくわかっていません。ですから、目に見えないまことの神ではなく、木や石でできた偶像の神を拝んでいることもあります。本能的に、自分の弱さを補う、自然界の動物に学べ、と言うわけです。聖書を読みながら、かつ自然界で起こっている事柄にも目を向ける、それが信仰を深め、豊かにする秘訣なのです。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ