さすらい人から旅人へ

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.05.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 4章
放送日
2024.05.04

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。
アダムとエバは、エデンの園から離れていきましたが、生まれた子供たちには、すべてをお造りになった神様のことを伝え、定期的に神様にささげ物をするように、感謝をささげるように教えたのです。カインとアベルが、神様へのささげ物を持って来たときでした。「主はアベルとそのささげ物に目を留められた。しかし、カインとそのささげ物には目を留められなかった。」と書かれているのです。これは、カインのささげる心に問題があったからでした。カインは「これは俺が汗水たらして働いた収穫ではないか。それなのに俺のささげ物には目もくれないとはいったいどういうことだ、頭にきちゃうぜ!」こんな具合ですね。しかし、神様は、カインが怒り、ふてくされている姿をご覧になり、「その怒りを治めなさい。さもないと、その怒りがだんだんエスカレートしていきますよ。怒りを適切に処理しないと、怒りに引きずられて罪を犯すことになってしまいますよ」と告げられたのです。しかし、結果はどうだったでしょう。なんとカインは、弟アベルを野に連れ出し、殺してしまったのです。カインは、自分の過ちを指摘されたとき、自分を反省して怒りを治める必要がありました。しかし、彼は怒りにまかせてなんと弟を殺してしまったのです。この結果、カインはこのあと大きな代償を支払わなければならなくなりました。土地を耕しても作物が出来ないのです。結局、その土地に住めなくなり、さすらい人となってしまいました。また、カインは、自分が弟を殺した結果、今度は、自分が他の人に殺されてしまうのではないかと恐れるようになっていきました。怒りに身を任せて犯してしまったことの悲劇です。そんなカインに対して、神様は、「彼に出会う者が、だれも彼を殺すことのないように、カインに一つのしるしを下さった。」と書かれています。つまり、人間が互いに殺し合いを繰り返すことは、結局、何倍もの痛みと苦しみを生じさせるだけだ、と教えようとしておられるのではないかと思うのです。カインは、地上をさまよい歩くさすらい人になってしまったと自らを嘆きました。さすらい人とは行き先が分からないから、さすらい人なのですね。しかし、神様は「これが道だ、これに歩め」と道を示されるお方です。「さすらい人」から「永遠の天を目指す旅人」へと変えられる人生があるのだと、聖書全体を通して神様は私たちに語りかけておられるのです。

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