エノシュ

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2024.07.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 4章26節
放送日
2024.07.13

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか?関根弘興です。
カインの子孫であるレメクは、強い者という意味のある名前です。しかし、一方で、創世記4章の後半から、もうひとりの歩みを聖書は記しています。それはアベルが兄カインに殺されてしまったあと、アダムとエバから生まれた息子セツとその子孫のことが記されています。創世記4章26節に「セツにもまた、男の子が生まれた。セツは彼の名をエノシュと呼んだ。そのころ、人々は主の名を呼ぶことを始めた」こう記されています。
カインはアベルを殺した後、両親の元を去って行きました。アダムとエバにとってこの出来事は、大きな衝撃となり、悲しい現実となりました。しかし、神様は、アベルの代わりにセツを授けてくださったと記されているのです。「セツ」とは、「備える」という意味の名前です。アダムとエバは、このセツが誕生した時、「神様が私たちにこのセツを備えてくださった。この子をアベルの信仰を受け継ぐ者としてくださるように」と願ったのかもしれません。そして、セツに男の子が与えられました。セツはその子を「エノシュ」と名付けたのです。この「エノシュ」という名前は、前回お話ししたカインの子孫「レメク(これは強いという意味の名前でしたよね。)」。レメクとは正反対のことばで、「弱い」とか「もろい」という意味なのです。そして、この「エノシュ」ということばは、聖書の中で「人」という意味でも使われています。人は、神様なしには全く弱い存在なんですね。自分を「レメク=強い」とみなし、自分の力のみに頼り、生きていこうとする人生があります。しかしその一方で、自分は「エノシュ=弱い」と認め、神様の支えの中で生きていく人生もあるのです。そしてこの二つの人生は、大きく違います。自分がエノシュであると認めて生きていく時に、生まれてくるものがあります。それは、「祈り」です。
人は、自分の弱さを自覚したとき、天地を創造し、いのちを与え、支えてくださる神様に向かって祈ることが始まるのです。レメクの姿は、壮絶な復讐の連鎖へと繋がっていきました。しかし、どんな時にも主の御名によって主を崇め、祈っていくこの姿は、神様が共にいてくださることを味わう恵みの連鎖へと繋がっていくのです。あなたは、自分を強いと誇示して生きていく人生を選びますか?それとも私は弱い、だから、神様あなたが必要ですと、求めながら生きていますか?

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