「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。
今日は「人生の教師となる」という題でお話ししましょう。
ニコデモは、政治と宗教の指導者でした。また、イスラエルの人々の教師でした。しかし、イエス様の新しく生まれ変わるという話はちんぷんかんぷんでしたね。
ですから、再度イエス様に質問します。「どうして、そんなことがあり得るでしょうか。」ニコデモは自分の頭で理解できないことは排除してしまったようです。
イエスは答えられました。「ニコデモ先生、あなたはイスラエルの教師なのに、そのことがわからないのですか。」
ニコデモにとっては、神の霊によって新しく生まれ変わることなど自分の理性の外にある不可能なこと、そういうことは受け入れないことが良識に富んだ人と考えていたようです。現代も多くの人は非科学的なことは信じようとはしません。しかし、本当に科学を信じる人々は生命科学や自然科学の背後に働く見えない神の働きを信じるはずです。
イエス様は「風の働きの秩序と神の霊の働きは同じです」と語りましたね。ですから、イエス様は続けてニコデモにこう言いました。「よくよく、あなたに言っておきたい。わたしたちは自分の知っていることを語り、自分の見たことを話している。しかし、あなたたちはわたしたちの証を受けいれない。わたしが地上のことを語っているのに、あなたがたはそれを信じないなら、わたしが天のことを語るときあなたたちはどうして信じるだろうか。」
イエス様は新しく生まれることをこの地上にある水や風の働きに例えて語ってきました。昔から風や水は天下を動かす力を持つものと考えられてきたからです。聖書はこの世界は神のことばによって造られたと語り、見えるものは見えないものから出てきたと教えています。ですから、イエス様はこの地上のことを語ることによって、天上のこと、神様の真理を教えたかったのです。目に見える神を知るために、私たちはこの見える自然や私たち人間を探求することが、とても大事なことなのです。
聖書のことばです。「天は神の栄光を語り告げ　大空は御手のわざを告げ知らせる。」詩篇19篇1節。