ルカの福音書 14-マリヤの受胎告知

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.05.07
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.05.07

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。しばら く間が空きましたが、ルカ福音書を順番に読んでいます。今朝は、有名なマリ ヤの受胎告知の箇所です。
「ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリ ラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。この処女は、ダビデの 家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。」(新改訳第 3 版)
当時の習慣では、男性の婚約年齢が二十歳前後、さらに女性はもっと若かっ たと言われています。ここに出てくるマリヤの年齢は十代半ばの女性でした。 この当時の婚約とは、結婚と同じ意味を持っていました。婚約をして一年間は 別居生活をし、お互いの家族のところで一緒に生活をする、マリヤはこの婚約 式の後の一年間、別居しつつ結婚の準備をしている期間でした。マリヤの住ん でいたガリラヤのナザレとは、エルサレムの北 140 キロぐらいにある小さな村 で、考古学の発掘でわかってきたことは、480 名ぐらいの人が住んでいた町だ ったと言われています。この村で生まれ、誰もがマリヤのことを知っている環 境で育ちました。
マリヤという名前はユダヤ語の響きで「ミリアム」 親も神を信じるユダヤ 人の歴史の中を歩んでいたのでしょう。おそらくマリヤもまた、村の町道に通 い、旧約聖書のお話しを聞いて育ちました。彼女は今でいう、教会学校で育っ た女の子の一人でした。小さな頃から全部知られている、この十代のマリヤの 人生に、この後とてつもないことが起こります。突然現れた天使がマリヤの妊 娠を告げるのです。しかも妊娠しているのは、世界を救うメシアだというので す。
マリヤに起こったことは、彼女の人生にとってあまりにも最悪の状況でした。 いくら救い主がこの地上に来る必要があったとしても、あまりにも十代のマリ ヤが引き受けるのには荷が重く、酷な状況がマリヤを襲ったのです。マリヤは 両親、さらには小さな村の一人一人の顔が浮かんだでしょう。マリヤは悲鳴を あげました。「どうしてそのようなことになりえましょう。」
人生には、どうしてこんなことがあるのかということが突然に起こります。 今年の初めから起こった新型コロナウイルスは、あまりにも突然のことでした。 不安が全世界を襲ったのです。しかし私たちは知っています。歴史の中で起こ った出来事の中で、神様の知らないものは何一つないことを。しかし今は悲鳴 を上げるしかないという時があります。そして悲鳴をあげて良いのです。悲鳴 を上げながら、この後、彼女は自分の身に起こったことを、「おことばどおり、 この身になりますように。」と受け止めていきます。いったい彼女の心に何が起 こったのでしょうか。ご一緒に見ていきたいと思います。

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