モノクロから天然色へ

出演者
水谷潔
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2019.10.05
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 詩篇 30篇11節
放送日
2019.10.05

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。水谷潔です。今月と来月の第一、第二土曜日は、私、水谷潔がメッセージをお送りします。
 作詞家の松本隆さんをご存じでしょうか。松本隆さんは、松田聖子さんの楽曲をはじめ、多くのヒット曲の作詞を手がけたことで知られている作詞家です。実は、松本さんにとっての創作活動の原動力は、難病の妹さんを励ますことでした。しかし、松本さんが三十歳の時のことです。大滝詠一さんから作詞依頼を受けていた中、妹さんは他界します。最愛の妹さんを失った松本さんは、そのショックから詩が書けなくなってしまいます。松本隆さんは、目に映るものすべてが、モノクロに見えるようになってしまったそうです。しかし、そんな松本さんを大滝さんは半年間、待ち続けました。こうして生まれたのが、大滝さんの代表曲「君は天然色」です。この曲の最後の歌詞は、このようなものです。
 「思い出はモノクローム 色をつけてくれ もう一度そばに来て 華やいで 麗しのカラーガール」
 この歌に登場する女性は、亡き妹さんのことなのです。ヒット曲「君は天然色」が、松本さんのモノクロ経験から生み出されたことを知って、私は旧約聖書の詩篇30篇11節を思い出しました。旧約聖書 詩篇30篇11節は、神様をこうほめたたえます。
 「あなたは私のために、嘆きを踊りに変えてくださいました。あなたは私の荒布を解き、喜びをまとわせてくださいました。」
 聖書が記す神様は、愛するもののために嘆きを踊りに変えて下さいます。荒布とは、当時の人々が悲しみのときに身にまとっていた衣類ですが、神様それを脱がせて、喜びという衣装をまとわせてくださるというのです。聖書が示す神様は、いわばモノクロを天然色に変えて下さる神様です。すべてがモノクロに見えてしまうような悲しみさえ、天然色のような喜びに変えて下さる神様です。
 旧約聖書 詩篇30篇11節を読みます。「あなたは私のために、嘆きを踊りに変えてくださいました。あなたは私の荒布を解き、喜びをまとわせてくださいました。」
 愛する者のために、嘆きを踊りに、悲しみを喜びに取り替えて下さる神様と、どうでしょうか、いっしょに歩みませんか。

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