しかし、モルデカイは

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2019.08.28
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] エズラ記 章
放送日
2019.08.28

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、エステル記3章2節から「しかし、モルデカイは」と題してメッセージをお伝えいたします。 
 「それで、王の門のところにいる王の家来たちはみな、ハマンに対して膝をかがめてひれ伏した。王が彼についてこのように命じたからである。しかし、モルデカイは膝もかがめず、ひれ伏そうともしなかった。」
 エステル記に書かれた出来事は、エズラ記やネヘミヤ記と時代が重なっていることにまず注意しておきたいものですね。それはちょうど、バビロンに捕虜となって連れて行かれた人々が帰ってきた時代で、ゼルバベルの第一次帰還と、エズラの第二次帰還の間に起こった出来事です。つまり、エルサレムにユダヤ人が帰還し、神殿を再建し終わったころ、ペルシャのスサの都では、ユダヤ人に対するただならぬ事態が生じていたのですね。
 王の側近であるハマンという人物が、自分に敬意を払わないモルデカイという人物を不愉快に思い、彼の民族であるユダヤ人もろともに、皆殺しにしようとたくらんだのです。ハマンは個人的な恨みを、国家的な企てをし、ユダヤ人を根絶やしにしようとする実に恐ろしい人でしたね。
 さて、その結果いかに、明日の聖書通読のお楽しみにしたいところですが、今日の箇所で心に留めたいのは、なぜモルデカイがハマンという人物に敬意を払おうとしなかったかですね。一説にハマンは戦略家であり、お金に物をいわせて物事を進める人であったといいます。モルデカイは、正直、率直な人間で、たとえどんなに権威を振りかざそうとも、そのような人間には媚びを売らなかったというわけです。
 世の中には、そのような人々に出会うことは多々あるものですね。そのたびに、私たちは長いものには巻かれるしかないのかなと思うこともあるでしょう。「しかしモルデカイは・・」と書く著者の目的は、モルデカイの勇気よりも、正しいことをなさる神を覚えて信頼するモルデカイを描くことです。神は盲目ではありません。神に信頼して、堂々とした人生を歩ませていただきたいものですね。では良き一週を祈ります。

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