過去の罪と向き合う旅

出演者
黒木昭江
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.09.03
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 創世記 章
放送日
2025.09.03

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「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
人生はしばしば旅にたとえられます。しかしその旅は、いつでも順風満帆とはいきません。今週は、昨日から、そんな旅路を歩む、聖書に登場する人々をご紹介しています。今日、ご紹介するのはヤコブという男性。彼の旅は、過去の罪と向き合う旅でした。
ヤコブは若い頃、双子の兄を騙し、傷つけました。兄は怒りに燃え、ヤコブへの復讐を企てます。それを知ったヤコブは逃亡したのです。しかし、人はいつまでも、自分の人生から逃げ続けることはできません。
20年が過ぎた頃、ヤコブは、神のことばを聞きます。「あなたの故郷に帰りなさい。わたしは、あなたとともにいる」。その故郷に今も住んでいる兄は、まだ自分への復讐を願っているだろうか。怒りは続いているだろうか。不安の中で、ヤコブは故郷へ向かって歩き出しました。そして策を練ります。まず、自分の財産を2つに分けて、もしも兄に奪われても、半分は残るようにと準備し、また、兄への高額な贈り物も用意しました。
けれどもヤコブは不安と恐れを拭いきれません。そこでヤコブは、まるで格闘するように、神に思いを打ち明け、祈りました。ヤコブはその中で、自分の力では、この状況を乗り越えることはできないと悟り、ただ一言、神に求めました。「私を祝福してください」。神様が自分を祝福すると言ってくださるなら、その神様に結果をゆだねて、自分はすべきことをしようと思ったのです。
翌日、ヤコブは、兄の住む場所へ思い切って進み、兄に会うまで、7回も地にひれ伏しました。それはヤコブの、兄に対する誠実な謝罪の表われでした。兄は、ヤコブを見ると、駆け寄ってヤコブを抱き締めました。ヤコブは兄と和解したのです。
私たちも、避けたい人、避けたい場所があるかもしれません。でも、神様を信頼して、状況を委ねるとき、自分のすべきことが見えてきます。そして私たちは、神様が私たちをどれほど大切に守ってくださるかを経験するのです。

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