喪失を背負った旅人

出演者
黒木昭江
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2025.09.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] ルツ記 章
[新約聖書] マタイの福音書 1章
放送日
2025.09.02

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「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けします。
人生はしばしば旅にたとえられます。しかしその旅は、いつでも順風満帆とはいきません。今週は、そんな旅路を歩む、聖書に登場する人々をご紹介していきます。今日、ご紹介するのはナオミという女性です。
かつてナオミと夫は、故郷の町が飢饉に見舞われ、二人の息子を連れて、外国へ旅立ちました。生きるため、幸せになるための出国でした。ところが、辿り着いた外国で、ナオミは、夫と二人の息子を失います。残されたのは、二人の息子の妻たちだけでした。
今から3千年以上前の、紀元前の時代の話です。ナオミと二人の義理の娘。女だけで、どうやって生きていけば良いのか。ナオミは、故郷に帰ろうと決意します。義理の娘の一人、ルツもナオミについて来ました。戻ってみると、かつての友だちがナオミを出迎えました。皆、元気にしていました。自分たち家族は、生きるために町を出たというのに、その自分は家族を失い、かえって、町に残った仲間たちは、元気に暮らしていたのです。ナオミは、仲間に言いました。「神様は私を大きな苦しみに遭わせました」。しかし、その神様は、ナオミの想像をはるかに超える、素晴らしい計画をお持ちでした。
戻った故郷に、ボアズという名の有力者がいました。彼の生まれは複雑で、外国人の血を引いていました。しかし彼は神を信じ、隣人愛に富み、人々から尊敬されていました。そのボアズが、外国人としてこの町にやって来たルツを心に留め、支援しました。ボアズのおかげで、ナオミとルツの生活は守られ、やがて、ルツはボアズと再婚するのです。ナオミは、夫と息子を失いましたが、実の娘のようなルツによって孫を得ることができました。
それだけでなく、ボアズとルツの家系からやがて、イエス・キリストが誕生することとなったのです。
人生はときに、大切なものを失うという試練に見舞われます。しかし、私たちが希望を失くすときも、神様は私たちのために、良い計画を、人生に備えてくださるのです。

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