「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。牧師の中山信児です。
今週は、新約聖書に記された、山上の説教をご紹介しています。
イエス様は、大勢の群衆に向かって「悲しむ者は幸いです」と言われました。この時、イエス様の周りに居たのは様々な病や痛みに苦しみ、悲しんでいる人たちでした。誰もが、この痛み苦しみ悲しみから逃れたいと思っていたことでしょう。そこに、イエス様は「悲しむ者は幸いです」と告げられたのです。
このことばは、当時の人たちが、それまで聞いたことがなかったような、逆転の発想でした。イエス様のことばは、単なる思いつきや、気の利いたレトリックではありません。そこには深い意味と裏付けがあります。
イエス様は続けて「その人たちは慰められるからです」と言われました。慰めてくださるのは神様です。神の独り子であるイエス様が「父なる神様が慰めてくださるから、今、悲しんでいるあなた方は幸いです」と言ってくださったのです。神様は、いろんな方法で私たちを慰めてくださいます。身近な人を通して、状況の変化を通して、聖書のことばを通して、また、私たちの心に直接働いてくださる聖霊を通して、神様は私たちを慰めてくださいます。
私は、牧師ですが、牧師になってからも、行き詰まったり、落ち込んだりして悩んだことがよくありました。そんなとき、新約聖書のことばで、何度も慰められました。私が慰められたヘブル人への手紙12章11節をお読みします。「すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、かえって苦しく思われるものですが、後になると、これによって鍛えられた人々に、義という平安の実を結ばせます」
最後に、もう一度、イエス様のことばに耳を傾けましょう。「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです」
皆様の上に、神様からの平安と祝福が豊かにありますように。