おことばをください①

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 元気をもらいたいとき
  • 一歩踏み出したいとき

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アップロード日
2024.04.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 7章
放送日
2024.04.22

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
私の担当する週は、ルカ福音書からご一緒に聖書を学んでいます。今週はルカの福音書7章から、イエス様が「これほどの信仰を見たことがありません。」と言われた軍人の百人隊長が出てきます。
百人隊長の彼に仕えるしもべが病気で死にかけていました。すると彼はイエス様のところにユダヤ人の長老たちを送って、自分のしもべを助けに来てくださるようお願いしました。彼はカペナウムのヘロデ・アンティパスという王様に雇われていた軍人でした。彼の上には千人隊長という軍全体を取り仕切る将軍のような存在がいて、王様がいる、そんな軍隊の構造のなかでは相当のエリートで、100人を束ねることの出来るリーダーとしても優れた人柄でした。また彼はユダヤ人の会堂を立てるために、自分の財産から多額のお金を出してあげたことも記されています。ユダヤ人会堂建築のためにお金を出すということは、聖書の神を求める思いがあったのは間違い無いことでしょう。ただの政治的な人気取りのためであったら、ユダヤ人の長老がイエス様に取り次ぐほどに親しくなることはなかったでしょう。彼は会堂に通っていた人でもあったと考えられます。
イエス様は、そんな彼の申し出を受け入れて、彼らと一緒に行かれました。すると彼は友人たちを使いに出して、イエスに伝えた。「主よ、わざわざ、ご足労くださるには及びません。あなた様を、私のような者の家の屋根の下にお入れする資格はありませんので。ですから、私自身があなた様のもとに伺うのも、ふさわしいとは思いませんでした。」と言います。彼の自己認識は、自分はまだイエス様に直接、話す資格などない。自分からイエス様に声をかけられるような自分では無いと思っていました。そして言います。「ただ、おことばを下さい。そうして私のしもべを癒やしてください。」
このことばを聞いたイエス様は「これほどの信仰を見たことがありません」と言われるのです。イエス様をこれほど驚かせたのは、信仰者の自覚を持っていない求道者の彼でした。果たしてイエス様は私の信仰を見て、そんな事を言ってくださるだろうかと思います。今週はこの百人隊長の物語から、「信仰」とは何かということをご一緒に考えてまいりたいと思います。

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