「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。
イエス・キリストは、ぶどう園の主人が、朝早くに、またお昼頃に、夕方にも市場に行って、労務者を雇ったたとえを話されました。そして、仕事が終わり、報酬を配ることになりました。夕方5時ごろに雇われた者は1デナリずつもらいました。それを見た最初の者たちは、これはもっと多くもらえるだろうと思ったのですが、その人たちにも1デナリずつ配られたのです。すべての人に同じ1デナリの報酬が渡されました。
すると、最初に来た人たちが文句を言いました。「私たちは一日中大変な仕事をしたのに、この人たちはほとんど働いていない。それに、同じ賃金だなんて、ひどいじゃないか」とクレームをつけたのです。この不満は当然のように思えますよね。しかし、主人は「私は、あなたに約束通りの賃金をあげたのだから何も不当なことはしていない」と答えました。神様は、この世の功績や努力や実力に関係なく、すべての人に同じように等しく豊かなご自分の恵みを与えたいと願っておられるのです。私たちが何をどれくらい行ったかに関係なく、神様は一人一人に同じように愛と恵みと祝福を注ぎたいと望んでおられるのですね。
皆さん、ここにすばらしい福音のメッセージがあります。私たちは皆、いつかはこの地上の人生を終わります。若い頃クリスチャンになった人もいれば、召される直前にクリスチャンになった人もいるでしょう。でも、イエス・キリストを救い主として信じ受け入れたなら、信仰生活の長さに関係なく、奉仕の多さや、献金の額に関係なく誰にでも同じように赦しと永遠のいのちが与えられるということ、それが保証されているのです。
イエス様が十字架につけられた時、その両側に2人の犯罪人が十字架につけられていました。片方の犯罪人は、イエス様にこう言いましたね。「イエス様。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」すると、イエス様は、「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」と約束してくださいました。この犯罪人は、自分の犯した罪のために十字架に付けられました。それまで神様のために立派なことなど、なに一つしてこなかったことでしょう。今日のたとえで言うなら、まるで日没直前に雇われたような人です。しかし、最後の最後にイエス・キリストを救い主として信じ告白することによって、永遠の約束を受けることが出来たのです。
私たちは、イエス様を救い主として信じ受け入れるとき、皆同じように罪の赦しと永遠のいのちというすばらしい報酬を受けることができるのですね。