ルカの福音書 10-ザカリヤ

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.03.05
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.03.05

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書一章を順番に読んでいます。今日の箇所には「ザカリヤ」という 人が出てきます。ザカリヤは旧約聖書から続く神殿の祭司でした。祭司は、祭 司の家系に生まれた者がなることができます。ザカリヤの名前の意味は、「神に 覚えられている人」「神が忘れてはおられない人」という意味です。ユダヤで男 の子が生まれると、「どうぞ神様、この子どものことをよく覚えていて下さい」 親の願いが込められていました。
またザカリヤは、妻エリサベツと二人暮らしでした。「彼らには子どもがなく、 二人ともすでに年をとっていた」とあります。ザカリヤの働く神殿の祭司は二 十四の組に分かれており、その八番目がザカリヤの属する「アビヤの組」でし た。そして一年に二度、それぞれの組に当番が回ってきて、くじ引きの当たっ たその組の祭司が、神殿の一番奥に入って香を焚いて祈りをしました。この当 時、祭司の数は一万八千人から二万人いたと言われていますが、二万人いる祭 司の中でその内の一人だけが選ばれて、一日神様の前に出て香を焚く、二万人 に一人ですから、人生の中で一度も神殿に入って香を焚くという務めが回って こない人が出てきます。ザカリヤにとって、もうこの後の人生で回ってくるこ とがないかもしれない機会が回ってきたのです。「ザカリヤ-主が私のことを覚え ていて下さる-」という名前を持つ男、ザカリヤにとって、「ああ、神様が私を忘 れてはおられなかった」という思いになる大役が回ってきたのです。妻エリサ ベツもこの日を待っていたでしょう。「ああ、神様が約束を果たされた。」あな たにとって、神様が私を忘れてはおられなかったと思える出来事があるでしょ うか。「ああ、神様が祈りに答えて下さった」と思える出来事です。
私たちは時折、「もう神様は私のことなんか忘れておられるかもしれない」と 思うことがあるかもしれません。しかし、私たちが祈ったどんな小さな祈りを も、神様は忘れてはおられません。実は、ザカリヤに、この後、高齢の妻が妊 娠しているということを天使が告げます。ザカリヤ夫婦の祈りが、祈ってきた 祈りが答えられるときを迎えます。しかし一方で、私たちのほうが祈ったこと を忘れていることがあるでしょう。そして「神様が私を覚えておられる」とい うことを私たちが忘れている。しかし、あなたが祈ったことを、神様は片時も 忘れることがないのです。神様が今日もあなたの祈りに答え、あなたを覚えて おられるからこそ始まる一日を、大切にしていただきたいと思います。

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