ルカの福音書8-あなたが一緒に

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.01.23
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.01.23

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
 ルカ福音書を読みはじめました。ルカ福音書を記したルカ、その人は誰かの傍に立つそんな人でした。そのルカが、人生をかけて傍に立ち続けた人がもう一人います。それはパウロ牧師でした。
 パウロが牢屋に入っていた時、ルカはいつもパウロ牧師のそばにいました。時には一緒に牢獄に入れられていたのか、あるいは自分は捕らえられなかったために、毎日訪ねて様子を見て、差し入れをしに行っていたのかもしれません。いずれにせよ、パウロ先生が逮捕されたからと、ルカはパウロから離れていくことはなかったのです。しかし、他の弟子もみんなそうであったわけではありません。パウロ牧師を捨てて離れていった者もいたのです。「デマスは今の世を愛し、私を捨ててテサロニケに行ってしまいました。」と言います。
 一緒に伝道していた仲間が、今ここにいない。私を捨てて、私のそばには誰もいなくなったとパウロが言うのです。大伝道者パウロが寂しい辛いと訴えます。なにより、ここにある非常に強い言葉は、「デマスはこの世を愛して、私を捨てた」という言葉です。パウロの悲痛な叫び、デマスはルカと同じくパウロに同労者と言われ「愛する医者ルカとデマス」と、パウロに愛された弟子の二人でした。
 そしてパウロ牧師は続けます。「ただルカだけが私のもとにいる」「ただルカだけがいる」深い言葉です。本音の言葉です。ルカだけは、私のもとを離れていかない。パウロ牧師にとって、どれだけ大きな励ましであり、慰めであったでしょうか。キリスト教会にもいろんなことがあります。歴史上も、教会に異端が入り込んでくることもあり、教会も戦わなければならないことがありました。そして、その戦い方を見て、教会でも争いがあるのか、そう失望して教会を離れた方もおられるでしょう。
 ルカにとってデマスは仲間でした。同じ頃、洗礼を受けたのかもしれません。そのデマスが突然教会に来なくなった。一緒に御言葉に仕える歩みをし、奉仕も一緒にしていたルカにとっても衝撃だったでしょう。ルカもこの時、一緒に離れて行くことができたのです。しかし、ルカは留まりました。
 私たちも、あの人だけは私と一緒にいてくれるという人がいるならば、他の誰が離れていこうが、私たちは心強く生きていけます。あなたが今日、一緒にいることを神様から委ねられている人がいますか。あなたが一緒にいてくれるだけで救われる人がきっといるはずです。ぜひ、その人のそばに今日も一緒にいてあげて下さい。

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